「脱プラ」だから紙製品、という流れへの猛烈な違和感モノづくり総合版メルマガ 編集後記

プラスチックをやめるのは分かりますが……。

» 2018年11月15日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2018年11月15日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


「脱プラ」だから紙製品、という流れへの猛烈な違和感

 最近、海洋汚染の原因になっているということで樹脂製品の使用をやめる「脱プラ」の話題を多く見かけます。確かに、ストローが鼻に刺さったウミガメの映像などは鮮烈でしたし、もともと自然界に存在せず、海中で分解するわけでもない樹脂について、不要不急な利用を控えようというムーブメントは正しいと感じます。

 非常に小さなサイズの「マイクロプラスチック」も、海洋汚染の原因になるという意見が多く出ています。ナノマテリアルが注目を浴びたときに生体への影響が騒がれましたが、マイクロプラスチックにも同様のことが言えます。実際にどのような影響があるかが学術的に分かってからは遅いわけで、その対策を講じておくことには大きな意味があります。

 さて、この脱プラの話で、樹脂製品を使うことをやめるのは分かるのです。

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