複数の計測機器の機能を1つにまとめたモータードライバLSI評価ツール組み込み開発ニュース

ロームは、ステッピングモーターアプリケーションの開発向けに、モータードライバLSI評価ツール「RAGU」シリーズを発表した。PCと電源が1つあれば動作評価が実施できるため、評価工数の削減や開発期間の短縮に貢献する。

» 2018年12月20日 08時00分 公開
[MONOist]

 ロームは2018年12月4日、ステッピングモーターアプリケーションの開発向けに、モータードライバLSI評価ツール「RAGU」シリーズを発表した。複写機やプリンタの用紙搬送部、セキュリティカメラの回転駆動部など、一定間隔で駆動するモーターアプリケーションの開発に適している。

photo モータードライバLSI評価ツール「RAGU」シリーズ 出典:ローム

 RAGUは、メインボード「RAGU-main1-EVK-001」とオプションボード「RAGU-op1-EVK-001」、DUTボード、PC上で制御するためのアプリケーションソフトで構成される。DUTボードは、36V耐圧で出力電流定格2.5AのステッピングモータードライバLSI「BD63725BEFV」を搭載する。

 これまで、モーターやモータードライバLSIの動作評価には、オシロスコープやファンクションジェネレーターなどの計測機器、複数の電源が必要だったが、RAGUはPCと電源が1つあれば動作評価が実施できるため、評価工数の削減や開発期間の短縮に貢献する。

 今回発表したのはシリーズ第1弾で、インターネットでの販売を開始している。同シリーズを使用するためのアプリケーションソフトはWebサイトからダウンロードできる。DUTボードについては、今後、BD63725BEFV以外の製品も順次リリースする予定だ。

photo 「RAGU」評価イメージ(クリックで拡大) 出典:ローム

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