電動回転で目的部位まで効率的に到達する、小腸内視鏡システムを発売医療機器ニュース

オリンパスは、電動回転で小腸を手繰り寄せながら目的部位に到達する、小腸内視鏡システム「PowerSpiral」を発表した。内視鏡に装着したフィン付きのオーバーチューブが電動回転することで、長い小腸を連続的に手繰り寄せることができる。

» 2019年04月19日 15時00分 公開
[MONOist]

 オリンパスは2019年3月29日、電動回転で小腸を手繰り寄せながら目的部位に到達する、小腸内視鏡システム「PowerSpiral(パワースパイラル)」を発表した。欧州や、香港・インドなどアジアの一部地域で販売を開始した。

 PowerSpiralは、消化管領域の診断・治療に適した内視鏡システム。内視鏡に装着したオーバーチューブを、フットスイッチによる操作で回転させる技術を搭載した。オーバーチューブはスパイラル形状のフィンを備え、それが電動で回転することで、長い小腸を連続的に手繰り寄せることができる。小腸深部まで効率的に挿入できるため、挿入操作性の向上や挿入時間の短縮などが期待される。

 また、ハイビジョン画質の採用により、高精細な診断に貢献する。従来の小腸内視鏡に比べ、3.2mmという大きな鉗子挿通用管路を搭載。使用できる処置具が多くなり、効率的な治療手技をサポートする。

photo 小腸内視鏡システム「PowerSpiral」(クリックで拡大) 出典:オリンパス
photo スパイラル形状のフィンを装着したオーバーチューブ 出典:オリンパス

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