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ホンダが自動ブレーキで「時速XXkm以下なら衝突回避」を明言しない理由ITS世界会議東京2013

「第20回ITS世界会議東京2013」の併催イベントとして、現行車両の安全システムを体験できる「体験しよう! 自動運転に向けて in お台場―世界のクルマが集合―」が開催されている。ホンダの新型「フィット」に搭載されている「シティブレーキアクティブシステム」を体験してきたので、その時の映像と合わせてリポートする。

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「シティブレーキアクティブシステム」の体験デモに用いられた新型「フィット」

 「第20回ITS世界会議東京2013」が開幕した。2013年10月18日まで、東京ビッグサイトで会議セッションや展示会などが開催されている。同会議では、次世代の自動運転技術のデモンストレーションを行う「ショーケース」とともに、これらの自動運転技術の基になっている現行車両の安全システムを体験できる「体験しよう! 自動運転に向けて in お台場―世界のクルマが集合―」も開催されている。国内外から12の自動車メーカー・研究団体が参加しており、開催場所は東京ビッグサイトから少し離れた青海西臨時駐車場だ(東京ビッグサイトからシャトルバスが出ている)。

 台風26号接近のため、10月15日午後と10月16日全日が中止になってしまったが、一般参加が始まる明日17日からは再開する予定。MONOist編集部では、ホンダの新型「フィット」に搭載されている事故回避支援システム「シティブレーキアクティブシステム」を体験してきたので、その時の映像と合わせてリポートしよう。

「低速域衝突軽減ブレーキ」と「誤発進抑制機能」を体験

「シティブレーキアクティブシステム」の体験デモに用いられた新型「フィット」
「シティブレーキアクティブシステム」の体験デモに用いられた新型「フィット」(クリックで拡大)

 体験したデモは、シティブレーキアクティブシステムの「低速域衝突軽減ブレーキ」と「誤発進抑制機能」である。シティブレーキアクティブシステムでは、車室内のルームミラー脇の車両前方に向かって設置されているレーザーレーダーを使って、先行車両や障害物を検知し、横滑り防止装置のVSA(Vehicle Stability Assist)を使った自動ブレーキをかける。

 低速域衝突軽減ブレーキのデモでは、前方に設置された先行車両のリヤ部をイメージしたパネルに向かって、デモ担当者が運転する試乗車が時速20km程度で走行する。衝突直前になると「ピピピ・・」と動作告知音が鳴り、自動ブレーキが作動して車両がパネルの直前で停止した。説明員によれば、「自動ブレーキが作動して停止した後、約2秒間はブレーキが利いている状態が保持される」という。

「低速域衝突軽減ブレーキ」のデモ。時速20kmとはいえ自動ブレーキが掛かって停止する際の衝撃はかなり大きい(クリックすると再生)

 取材当日は台風26号の影響で試乗直前に雨が降り出した。そこで、「走行環境によって衝突軽減ブレーキの性能や効果に差が出ないのか」と説明員に聞いてみた。すると、「車両が時速5〜30kmで走行中であれば衝突軽減ブレーキは動作する。しかし、当社は、『時速XXkm以下であれば衝突回避が可能』とは説明しておらず、『衝突の回避・軽減を自動ブレーキで支援』という表現にとどめている。これは、制動距離が路面やタイヤの状況などによって異なるため、一定の速度以下であれば必ず衝突を回避できるとは言えないからだ」(同説明員)という。ドライバーは、安全システムが絶対のものではないことを十分に認識しておくべきだろう。

 続けて、誤発進抑制機能のデモを行った。前方に障害物(低速域衝突軽減ブレーキで使った先行車両のリヤ部)を検知すると、ドライバーがアクセルを踏み込んでも、急発進しないようにシステム側で抑制し、「ピピピ・・」と動作告知音を発する。誤発進抑制機能が作動した後は、約3秒間その状態が保持される。説明員は、「約3秒というのはドライバに危険性を認知してもらうための時間」と述べている。

「誤発進抑制機能」のデモ(クリックすると再生)

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