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新型「レガシィ」が目指す情緒的価値の実現、走りでも「質感」にこだわる車両デザイン(1/2 ページ)

富士重工業がフルモデルチェンジした「レガシィ」は、同社がこれまで追求してきた走行性能や「EyeSight」に代表される安全機能といった機能的価値に』加えて、外観、内装、そして走りの質感をも含めた情緒的価値の実現を目指して開発された。

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「アウトバック」と富士重工業の吉永泰之氏

 富士重工業は2014年10月24日、東京都内で会見を開き、フラッグシップモデル「レガシィ」をフルモデルチェンジしたと発表した。同社がこれまで追求してきた走行性能や「EyeSight」に代表される安全機能といった機能面での進化だけでなく、外観、内装、そして走りをも含めた質感の向上に注力した。クロスオーバーSUVの「アウトバック」とスポーツセダンの「B4」の2車種を用意している。税込み価格は、アウトバックが313万2000〜340万2000円、B4が286万2000〜307万8000円。国内市場の月間販売目標台数はアウトバックが800台、B4が400台で、計1200台。


「アウトバック」と富士重工業の吉永泰之氏
「アウトバック」と富士重工業の吉永泰之氏(クリックで拡大)

 同社社長の吉永泰之氏は、「一度スバルに乗ったら離れられない、スバルのない生活は考えられない。お客さまにそこまで思っていただけることが当社の理想だ。新型レガシィは、当社が提供する安心と愉しさによって、お客さまの人生がもっと豊かになるように考えて開発した商品。走りや安全という機能的価値だけでなく、いつまでも走っていたい、ずっとこのクルマと過ごしたいという情緒的価値も感じてもらえる仕上がりになっている」と語る。

「アウトバック」の外観(クリックで拡大)
「B4」の外観(クリックで拡大)
新型「レガシィ」の内装。写真は全て「アウトバック」(クリックで拡大)

 富士重工業の車両と言えば、水平対向エンジンや四輪駆動システムに代表される走行機能、そして運転支援システム「EyeSight」に代表される安全機能に対する評価が高い。

 その一方で、外観や内装などのデザイン性といった「静的質感」や、性能数値では表れにくい「走りの動的質感」といったユーザーの感性に訴えかける情緒的価値については不足があったという。

 新型レガシィの開発は、スバル車が機能的価値だけではない、情緒的価値も備えることを示すために開発が進められた。

 まず外観は「ダイナミック&ソリッド」をテーマに、スバルのフラッグシップモデルにふさわしい質感と機能性をバランスの取れたデザインで表現。ノーズコーン構造を採用し、フロントフェイスは、ヘキサゴングリルから始まるダイナミックで一体感のある造形とした。アウトバックは、大径タイヤとアンダーボディを囲むプロテクションパーツ、ルーフレールなどでコントラストを際立たせた。B4は、ホークアイヘッドランプやボディのダイナミックさを感じさせるサイドのキャラクターラインなどにより、ファミリーセダンとは一線を画すスポーティーセダンとした。

「アウトバック」(左)と「B4」の外観の特徴(クリックで拡大) 出典:富士重工業

 内装のテーマは「コンフォート&スポーティ」。メータークラスタは、立体感のある筒型2眼メーターとともに、その間にEyeSightなどの作動状況を伝える大型のカラー液晶ディスプレイを配置した。

新型「レガシィ」のメータークラスタ
新型「レガシィ」のメータークラスタ(クリックで拡大) 出典:富士重工業

 ダッシュボード表面のソフトパッド化や、ドアトリム部を持ちやすい構造にした上での心地よい感触が得られる表皮の採用など、素材や触感にこだわった。Aピラーからルーフピラーまでのピラートリム部の表皮は、見た目の均質性を増すため、同じトリコット表皮巻きを採用。さらに、アームレストとコンソールにステッチを施し、インパネとドアトリムにシルバーと木目調のコンビネーション加飾を取り入れるなど、従来モデルと比べて、見た目も触感も向上させたという。

左の図は、内装におけるソフトパッドの使用部位。青色で示した部分に使用している。右の写真は、シルバーと木目調を組み合わせたコンビネーション加飾の例(クリックで拡大) 出典:富士重工業
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