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トヨタ自動車がTTDCの車両開発機能を統合、5000人の従業員が移籍製造マネジメントニュース

トヨタ自動車は2016年1月1日付で、100%子会社であるトヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)の車両設計や実験、試作などの車両開発機能と関連する従業員約5000人を、トヨタ自動車本体に統合する。

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トヨタがTTDCの車両開発機能を統合、5000人の従業員がトヨタ本体に移籍

 トヨタ自動車は2014年11月26日、100%子会社であるトヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)の車両設計や実験、試作などの車両開発機能と、関連する従業員約5000人をトヨタ自動車本体に統合すると発表した。

⇒11月28日発表のトヨタ自動車グループ内における自動車部品事業集約の記事

 2016年1月1日付でTTDCを分割会社とし、車両開発機能をトヨタ自動車が承継。存続会社となる再編後のTTDCの事業内容は、計測機器開発や計測機器校正、情報解析など開発支援機能に特化する。従業員数は約1000人となる見込み。また、業務の受託範囲を、トヨタ自動車だけでなくトヨタグループに広げ、グループ全体の車両開発力の強化に寄与していくとしている。本社は、現在と同様に愛知県豊田市花本町に置く。

 TTDCは、1982年設立のトヨタテクノサービスを前身としており、2006年にトヨタ自動車の技術開発パートナーとなることを目的に設立された。以降、トヨタ自動車が先進・基盤技術などの新技術開発を、TTDCが既存技術を用いての開発を行うという役割分担になっていた。

 今回の統合は、両社が保有する経営資源をより有効に活用することを狙いとしたものだ。トヨタ自動車は、「車両開発の一気通貫体制を構築し、新しいクルマづくりの方針『Toyota New Global Architecture(TNGA)』の取り組みなど、持続的成長に向けた『もっといいクルマづくり』をより一層推進していくことに加え、『人づくり』の観点から、車両開発に携わる1人1人に、適性に応じた業務付与を行うことで、これまで以上の能力発揮と成長を促していく」としている。



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