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「ほぼ全ての型のターボ機械」で子午面形状パラスタが可能にCAEニュース

ヴァイナスはターボ機械専用流体設計統合システム新製品「TURBOdesign Suite 5.2.5」を2015年5月7日より国内で販売開始した。子午面形状設計の適用対象の拡大、子午面形状パラメータスタディ機能における設計対象の追加、鋳造やプレスにおける製作上の制約や熱応力に対する強度確保を考慮した形状修正機能を追加など行った。

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 ヴァイナスは2015年5月1日、英国 Advanced Design Technology製のターボ機械専用流体設計統合システム新製品「TURBOdesign Suite 5.2.5」を発表した。同製品は同年5月7日より国内販売開始。販売価格は、年間ライセンスで330万円(税別)から、永久ライセンス990万円(税別)から。

 「TURBOdesign Suite」はファン、コンプレッサー、タービン、ターボチャージャーなどターボ機械全般に適用可能だという。同システムは3次元逆解法による非粘性翼設計モジュール「TURBOdesign」を中心に、子午面形状設計、最適化設計モジュールなどで構成される。

 最新版であるバージョン5.2.5では子午面形状設計の適用対象を拡大した。子午面形状を自動設計するモジュール「TURBOdesign Pre」では、遠心ポンプ、遠心コンプレッサー、径流タービンに加えて遠心ファン、斜流ポンプを設計対象として新たに追加した。


「TURBOdesign Pre」による遠心ファン設計例

 非粘性3次元逆解法翼設計モジュール「TURBOdesign1」では、遠心型、斜流型に加えて軸流型についても子午面形状がパラメータ指定可能とした。これで「ほぼ全ての型のターボ機械」(同社)に対応したことになるという。


「TURBOdesign1」における軸流用子午面形状パラメータ指定

 鋳造やプレスにおける製作上の制約や熱応力に対する強度確保を考慮した形状修正機能も追加した。翼形状修正モジュール「TURBOdesign CAD」では、ファンのプレス加工のために必要な前・後縁の翼角度調整機能、ターボチャージャーのタービン設計で熱応力に対する強度確保のために重要な径方向フィラメント形状への修正機能を追加した。「TURBOdesign1」ではその形状修正をバッチ処理で実行可能だ。

 同社は国内自動車、重工業および各種産業機械メーカーを中心に、初年度で20ライセンスの販売を見込む。

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