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「プレクスター」から高速度カメラ、データロガーとの一体化で利便性向上人とくるまのテクノロジー展2015

シナノケンシは、「人とくるまのテクノロジー展2015」において、高速度カメラによる高速撮像と音や振動などの波形データをリアルタイムで同期記録できるデータロガー「PLEXLOGGER(プレクスロガー)」を展示した。

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 シナノケンシは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、高速度カメラによる高速撮像と音や振動などの波形データをリアルタイムで同期記録できるデータロガー「PLEXLOGGER(プレクスロガー)」を展示した。

 プレクスロガーは、小型サイズの高速度カメラユニットと、高速撮像した映像や同期記録している波形データなどを表示するディスプレイとデータロガーを一体化した本体ユニットから構成されている。「高速度カメラユニットは、一般的な製品と比べて容積比で10分の1サイズとかなり小型だ。また、一般的な高速度カメラは、撮影のためにPCを接続する必要があるが、プレクスロガーはディスプレイが付いた本体ユニットで高速撮像と測定のための操作を一括して行える。設置と撤収がわずか数分で済み、カメラバッグ1つで持ち運びできることもメリットになる」(同社の説明員)という。

「プレクスロガー」による高速度カメラの撮像と波形データの同期記録のデモ
「プレクスロガー」による高速度カメラの撮像と波形データの同期記録のデモ。右端にある赤いカメラユニットはサーモグラフィ用のもの(クリックで拡大)

 本体ユニットで同期記録できるデータの入力チャネル数は4つまで。日置電機の「メモリハイコーダ」と連携させれば、入力チャネル数をさらに増やすことができる。

 カメラの撮像速度が最高3万2000フレーム/秒で解像度が最大640×480画素(250フレーム/秒時)の「PL1」と、撮像速度が最高10万フレーム/秒で解像度が最大1280×1024画素(250フレーム/秒時)の「PL2」の2機種がある。高速撮像データや波形データを解析するためのツール「PLEXLOGplus II」もバンドルされている。

 PL2については、高速度カメラユニットをサーモグラフィ用カメラユニットと交換するだけで、サーモ映像と波形データの同期記録も行える。

 プレクスロガーは2008年から一般販売しており、累計販売台数はで550台以上になる。「開発現場での異音解析や振動試験、生産現場でのチョコ停の原因解析や溶接・はんだ付けの条件出しなど、さまざまな用途で提案していきたい」(同説明員)としている。

 なお、シナノケンシは、高品質/高精度のCDドライブ装置のブランド「PLEXTOR(プレクスター)」を展開していた企業である。


人とくるまのテクノロジー展2015
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