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「ノート」が時速8km以下でアイドリングストップ、ギリギリでエコカー免税達成エコカー技術

日産自動車は小型車「ノート」をマイナーチェンジ。減速時に時速8km以下になるとエンジンを停止する「停車前アイドリングストップ」の採用でJC08モード燃費が向上したことにより、平成32年度燃費基準でエコカー免税対象車となった。

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 日産自動車は2015年7月7日、小型車「ノート」をマイナーチェンジして同日から販売を始めると発表した。減速時に時速8km以下になるとエンジンを停止する「停車前アイドリングストップ」の採用でJC08モード燃費が向上したことにより、平成32年度燃費基準でエコカー免税対象車となった。税込み価格は146万4480〜189万1080円。


マイナーチェンジした「ノート」。ボディカラーの新色として、「シャイニングブルー」(左)と「インペリアルアンバー」(右)に、「ブリリアントホワイトパール」のルーフ、サイドミラー、アウトサイドドアハンドルを組み合わせた2トーンカラーを追加した(クリックで拡大) 出典:日産自動車

 今回エコカー免税の対象になったのは、スーパーチャージャーを採用した排気量1.2l(リットル)の直列3気筒エンジン「HR12DDR」を搭載する「X DIG-S」と「MEDALIST」の2グレードである。停車前アイドリングストップに加え、エンジンやトランスミッションのチューニングの最適化を図り、JC08モード燃費が25.2km/lから26.2km/lに向上。X DIG-SとMEDALISTは車両重量が1090kgであり、平成32年度燃費基準値が21.8km/lとなっている1081〜1196kg未満の車両重量区分に入るため、ちょうど「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、エコカー免税の対象となった。

「HR12DDR」搭載モデルは「停車前アイドリングストップ」を採用
「HR12DDR」搭載モデルは「停車前アイドリングストップ」を採用(クリックで拡大) 出典:日産自動車

 なお、X DIG-Sよりも装備を簡素化した「X DIG-Sシンプルパッケージ」の場合、車両重量が1070kgに減少するため、JC08モード燃費も26.8km/lに向上する。しかし、平成32年度燃費基準の車両重量区分が一段軽い971〜1081kg未満に入って平成32年度燃費基準値が23.4km/lに上がるため、「平成32年度燃費基準+10%」までしか達成できず、エコカー“減税”にとどまる。

 この他、全グレードで単眼カメラを用いる運転支援システムが標準装備となった。同システムにより、走行速度が時速10〜80kmの範囲で動作し、時速30km以下であれば衝突回避が可能になる「エマージェンシーブレーキ」や「LDW(車線逸脱警報)」を利用できる。ただし、マイナーチェンジ前と税込み価格を比較すると、自然吸気エンジンの「HR12DE」を搭載する2WDモデルのXグレードは139万9680円から146万6480円に、X DIG-Sは164万520円から169万4520円に値上がりしている。

 その一方で、2014年10月のマイナーチェンジ時にラインアップしていた、単眼カメラを用いる運転支援システムを装備する基準グレードより安価な「Vセレクション+Safety」は全て廃止された。また、HR12DDRを搭載するエントリーグレード「S DIG-S」も消えている。さらに、上位グレードになるMEDALISTについては、Xグレードや4WDモデルの「X FOUR」にも追加された。

 運転支援システムの標準装備化と安価なグレードの廃止、上位グレードであるMEDALISTの拡充により、今回のマイナーチェンジは実質的な値上げにもなっている。

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