検索
ニュース

インダストリアルIoTの実現に向けたTSNテストベッド開発に着手FAニュース

日本ナショナルインスツルメンツは、IICや業界各社と協力し、Time Sensitive Networking(TSN)テストベッドの開発を開始した。同取り組みにより、TSNが生産ライン向けのアプリケーションにもたらすメリットを示す。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 日本ナショナルインスツルメンツは2016年3月31日、米National InstrumentsがIndustrial Internet Consortium(IIC)および業界各社と協力し、Time Sensitive Networking(TSN)テストベッドの開発に着手したと発表した。標準となっているネットワーク技術を進化させ、インダストリアルIoT(IIoT)やインダストリー4.0を実現するための技術開発を目指す。

 TSNは、標準的でオープンな接続を推進し、複数のベンダー間での相互運用性やシステムを統合する次世代ネットワーク規格だ。リアルタイム制御や同期にも対応し、デバイス同士の接続性を向上させ、最新技術の導入を促進する。また、ビッグデータ解析によるオペレーション改善など、IIoTに必要なデータの活用にも貢献するという。

 今回のテストベッドには、同社の他、独Bosch Rexroth、米Cisco、米Intel、独KUKA、仏Schneider Electric、オーストリアTTTechが参加。IEEE 802規格であるTSNが、生産ライン向けのアプリケーションにもたらすメリットを示すことを目的としている。

 具体的には、OPC UAなどの制御トラフィックとベストエフォート型のトラフィックの流れをIEEE 802.1 TSN規格に準拠した共通のネットワークにまとめ、標準イーサネットを使用してTSNのリアルタイム機能とベンダー間での互換性を実証する。また、TSNの安全性を評価し、TSNの初期性能としてどの程度保証できるかをフィードバックする。

 さらに、IIoT向けに、高性能なアプリケーションと遅延に厳しいアプリケーションを統合する能力を提示。リアルタイムのスマートエッジクラウド制御システムを、IIoTインフラやアプリケーションに統合可能であることを示すという。

FAメルマガ 登録募集中!

famerumaga

FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。

ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る