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トヨタが工場内ネットワークでEtherCATを全面採用、サプライヤーにも対応要請ハノーバーメッセ2016(1/2 ページ)

トヨタ自動車は、ハノーバーメッセ2016において、工場内の産業用ネットワークとしてEtherCATを全面採用する。既に2016年3月に国内のサプライヤーには対応を要請しているが、グローバルサプライヤーについても対応を求めていく。

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 トヨタ自動車(以下、トヨタ)は2016年4月26日、ハノーバーメッセ2016(2016年4月25〜29日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、EtherCATの推進団体であるEtherCAT Technology Group(以下、ETG)の記者会見に登壇。同社の工場内で使用する産業用ネットワークとしてEtherCATを全面的に採用することを発表した。

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EtherCATの全面採用を決め握手するトヨタの大倉氏(右)とETG チェアマンのマーティン・ロスタン氏(左)

 EtherCATはドイツのベッコフオートメーション(Beckhoff Automation、以下ベッコフ)が開発した、イーサネット(Ethernet)と互換性のあるオープンなフィールドネットワークである。現在は2003年に設立されたETGにより、機能要件や認証手順などが規定・管理されている。EtherCATの特徴は、標準品で12.5μ秒のサイクルタイムが実証されている高速性、μ秒未満で保証されるノード間の同期性能、I/Oやモーション・セーフティ機器を同一のネットワークに混在できる省配線などだ※)

※)関連記事:いまさら聞けない EtherCAT入門

 トヨタでは、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)による製造現場革新へのニーズが高まる中、このEtherCATの高速性を高く評価した。トヨタの先進技術開発カンパニー 工程改善部長の大倉守彦氏は「IoTにより多くのデータがフィールドネットワークにも流れることになる。その時にスピードが遅くなり工場の稼働が落ちるようなことがあっては駄目だ。EtherCATは高速性を維持できるのでIoT時代の製造現場にふさわしいと考えた」と述べている。

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