フリーロームロケーションVR事業の強化に向け、技術開発会社と業務提携:VRニュース
キッズプレートは、広い空間で複数人が同時にVR体験をできるフリーロームロケーションVR事業の強化に向け、光学トラッキング開発を行う中国のRealis Multimedia Technologyと業務提携した。
キッズプレートは2017年5月25日、広い空間で複数人が同時にバーチャルリアリティー(VR)体験ができるフリーロームロケーションVR事業の強化に向け、光学トラッキング開発を行う中国のRealis Multimedia Technology(Realis)と業務提携したことを発表した。Realisの光学式モーショントラッキングシステム「RT4000」「RT2000」の日本国内販売代理のほか、VRコンテンツの開発・導入を行う。
現在のVR機器は、「ライトハウスの制限が狭い」「テーマや内容が変わるたびに会場の内装を変更する必要がある」などの諸問題から、業務・産業用途での利用が難しく、主に個人向けに開発されている。
同社は今回、モーショントラッキングの導入により、複数人の同時同マップVR体験を実現させ、幅広い産業への対応を図る。VR/モーションキャプチャーを利用することでチーム活用しやすいフリーロームVR環境を構築し、アプリケーションを切り替えるだけで同一会場内でさまざまな教育やイベント、アミューズメントなどのコンテンツへ即時に変更することが可能になる。
また、RealisのRT4000/RT2000は、200個以上のマーカーを同時追跡・処理する高性能カメラによる最低限レイテンシを持つ。また、マルチカメラ管理システムによるデータ処理を最適化し、2.9ミリ秒のレイテンシまで短縮させ、VR内での同期体験を最優先に確保。5〜500m2の広さ、1〜20人に対応する。
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