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製造業の今までの10年、これからの10年(後編)MONOist編集部が語る(1/4 ページ)

2017年8月1日に10周年を迎えたMONOist。それを記念して編集部員が製造業とMONOistのこの10年と将来について語った。笑いあり、涙ありの熱いトークバトルの後編をお届けする。

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≫前編はこちら

 2007年8月1日に誕生したMONOistは10周年を迎えました。10周年を記念して現在MONOistを担当する編集部員4人が、製造業とMONOist編集部のこの10年の振り返るとともに、製造業の課題や将来像を探ります。前編では、過去の10年の製造業とMONOistについてを主にお伝えしましたが、後編では思い出に残っている記事と、現在の製造業についての課題感と期待について語ります。それでは始まり始まり。

≫MONOist10周年特集ページ

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“すごい人”と出会い、世に送り出す

ミシマ 前編ではMONOistができてから現在までを製造業の印象に残った出来事とともに振り返ってきましたが、関わった記事や取材で印象に残っているものはありますか?

コバユミ 私はまずは、2012年3月に掲載したビーサイズの代表取締役の八木啓太さんのインタビュー「若手エンジニアたった1人のメーカー経営」ですね。ビーサイズさんは今でこそ「一人家電メーカー」として有名になりましたが、当時はそれほどメディアで取り上げられていたわけではありませんでした。たまたま、全日本製造業コマ大戦の会場で知り合って、話を聞いてみるととても面白い人で、メーカーとしての取り組み自体も高レベルな取り組みをされていて「ぜひ記事にしたい」と取材させてもらいました。記事化すると、ものすごく多くの人に読まれて、SNSなどの反応もすごくて「こんなすごい人を世に送り出せた」ということでメディアとしての醍醐味を味わせていただきました。

ミシマ 八木さんはMONOist主催のイベントに出ていただいたり、“ムチャぶり”でFacebookガジェットを作っていただいたり※)、いろいろご協力いただきましたよね。

※)関連記事:リアルFacebookガジェット!? 「NOTICE」とは

コバユミ 本当に良い関係を築かせてもらったと思っています。日本にはまだまだ多くの優れた製造業の方がいらっしゃると思っています。そういう人たちにより多く出会って、そして発信していきたいです。

ミシマ サイトーさんはどうですか?

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サイトー プロフィール

MONOist オートモーティブフォーラム担当編集記者。自動車業界紙出身。MONOist編集部唯一の20代。運転好きで体験を生かした独特の表現力に定評。最近タイヤを履き替えた。


サイトー 面白かったのは学生フォーミュラですね。2016年は、関ものづくり研究所の関伸一さんと一緒に取材して「サークル活動と甘く見るな! 学生フォーミュラは企業も顔負けのモノづくり対決」や「大学4年生になっても続けたい、学生フォーミュラでのクルマづくり」などを書いていただきましたが、まさに社会人顔負けの大学生がたくさんいて尊敬しました。会場を回っていると、日本のモノづくりや自動車業界は安泰なんじゃないかと思ったほどです。

 その他では、海外のレポートですね。さまざまなライターさんに執筆いただいているのですが、最初の読者として、海外の動向をとても興味深く読んでいるというところがあります。古庄速人さんに連載いただいている「新興国自動車事情」や別府多久哉さんの「ドイツのコネクテッドカー開発事情」など、海外事情そのものを扱った連載記事などもありますし、世界各地で開催されているモーターショーや発表会などのレポート記事などもどれも日本の感覚と異なる点などがあり、興味深いですね。

ミシマ そういえば、社内の記事表彰を受けた記事も海外レポートでしたね。

サイトー そうですね。桃田健史さんに書いていただいた「トヨタとNVIDIAの協業から見えてきた、ボッシュとコンチネンタルの戦争」ですね。トヨタとNVIDIAの協業の背景に、ティア1サプライヤー同士の主導権争いがあるという内容の記事だったのですが、MONOistらしい背景まで掘り下げた記事だと評価していただきました。ただ、ほとんど桃田さんのおかげで、私は何もしていないんですが……。

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