検索
ニュース

MTF対象の最適化機能を強化、光学設計解析ソフトの最新版CAEニュース

サイバネットシステムは、光学設計解析ソフトウェア「CODE V」の最新版「CODE V11.1」を発売した。MTFを対象とした最適化機能の強化に加え、レンズやガラスのカタログを更新。レンズの検索性も向上している。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 サイバネットシステムは2017年9月14日、光学設計解析ソフトウェア「CODE V(コード ファイブ)」の最新版「CODE V11.1」を発売した。

 CODE Vは、米Synopsysが開発した、光学製品開発を総合的にサポートする光学設計解析ソフトウェア。光学設計(レンズ設計)や評価解析、製造を支援する各種機能を備える。用途はカメラ/ビデオレンズなどの撮像機器、プロジェクタやヘッドマウントディスプレイといった投影機器、レーザー関連/光通信機器、医療機器、産業用計測機器、航空/宇宙関連機器など多岐にわたる。

 最新版のCODE V11.1は、最適化機能が強化され、結像光学系の解像性能を表すために用いる評価指標MTF(Modulation transfer function)のデフォーカス特性を制御できるようになった。これによって光学パラメータの手動調整が不要になり、MTFのデフォーカス特性の対称性を正確に確保できる。

 また、スマートフォン用のカメラレンズで使用する、小さく複雑な非球面を描画する機能を改良した。

 他に、市販のカタログレンズを検索/選択するユーザーインタフェースを刷新。焦点距離、形状、サイズ、材質などレンズの仕様によるソートが可能になり、検索性が向上している。さらに、既存のレンズ/ガラスカタログ、原器データベースを更新し、非球面レンズのカタログも追加した。

photo
CODE V11.1の新機能を使用してMTFのデフォーカス特性を最適化した例。左が最適化前、右が最適化後の状態

関連キーワード

ソフトウェア | サイバネットシステム | CAEニュース


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る