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飲料容器へのRFIDタグ貼り付けを自動化、遮断扉なしのゲート型RFIDリーダーも第20回自動認識総合展

凸版印刷は、「第20回自動認識総合展」において、紙製の飲料容器であるカートカンへのRFIDタグの自動貼り付けや、ゲート型RFIDリーダーによる一括読み取りなど、同社グループ製品によるデモンストレーションを披露した。

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 凸版印刷は、「第20回自動認識総合展」(2018年9月12〜14日、東京ビッグサイト)において、紙製の飲料容器であるカートカンへのRFIDタグの自動貼り付けや、ゲート型RFIDリーダーによる一括読み取りなど、同社グループ製品によるデモンストレーションを披露した。

 経済産業省は2017年4月に「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定しており、大手コンビニチェーンは2025年までに、商品全て1個ずつにRFIDタグを取り付けることが求められている。これに対してトッパンTDKレーベルは、「ICタグラベラー」による各商品へのRFIDタグ貼り付けの自動化を提案している。今回のデモは、ICタグラベラーを使って、カートカンの上部にRFIDを自動で貼り付ける内容となっている。

「ICタグラベラー」によるカートカンへのRFIDタグ貼り付け(手前)とゲート型RFIDリーダーによる一括読み取り(奥側)のデモ
「ICタグラベラー」によるカートカンへのRFIDタグ貼り付け(手前)とゲート型RFIDリーダーによる一括読み取り(奥側)のデモ(クリックで拡大)

 商品にRFIDタグを貼り付けることだけを考えれば、カートカンの側面に貼り付ければよい。しかし「液体が入っているカートカンの場合、側面に貼り付けると読み取りが難しくなる。しかし、今回のように上部に貼り付ければ読み取りに問題はない」(凸版印刷の説明員)という。なお、同社としては、ICタグラベラーだけでなく、液体の影響を受けにくいRFIDタグなども含めて総合的に提案を進めて行く考えだ。

液体が入っているカートカンはRFIDタグを上部に貼り付ける
液体が入っているカートカンはRFIDタグを上部に貼り付ける(クリックで拡大)

 トッパン・フォームズのゲート型RFIDリーダーは、作業のしやすさ、持ち運びのしやすさにフォーカスして開発した製品だ。一般的なゲート型RFIDリーダーは、誤認識を減らすために電波吸収体や遮断扉をゲート開口部に設置していることが多い。トッパン・フォームズの製品は電波吸収体や遮断扉がないので、RFIDタグを貼り付けた商品をリーダーに入れて読み取る作業をスムーズに行えるという。また、持ち運びが可能なサイズと重量なので、大掛かりな工事も不要だ。

ゲート型RFIDリーダーは電波吸収体や遮断扉がゲート開口部にないので作業がしやすい
ゲート型RFIDリーダーは電波吸収体や遮断扉がゲート開口部にないので作業がしやすい(クリックで拡大)

 これらの他、自律走行するZMPの物流支援ロボット「CarriRo」でRFIDリーダーを搭載するカートをけん引して、倉庫内の棚卸作業を無人で行えることを示すデモンストレーションも披露した。

 今回のデモにおけるCarriRoの自律走行は、床に設置したランドマークをCarriRoのカメラで認識することで実現している。今後は、ZMPが2018年10月に発売予定のCarriRoの「自律移動モデル」を活用していく方針である。

「CarriRo」でけん引するRFIDリーダー搭載カートを用いた無人棚卸作業のデモ
「CarriRo」でけん引するRFIDリーダー搭載カートを用いた無人棚卸作業のデモ(クリックで拡大)

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