適正価格で信頼性の高い製品開発を行うための技術的方法論のこと。「不具合の原因を調べて修正すべきではない」という一見すれば突飛な認識に立ち、不具合の発生しない設計条件を見つけるため、効率の良い評価方法を用いることを主眼とする。品質工学は問題解決には直接関与せず、技術や工程などの良しあしを早期に発見することで、モノづくりの効率化を図り、高品質と高生産性を両立させる。
田口玄一博士によって創始された日本独自の学問体系で1980年代に認知が広まり、1998年から品質工学会として活動をしている。品質工学は海外では「タグチメソッド」と称されているが、日本ではタグチメソッドを中核の手法としつつ、製造工程の管理やMTシステムなどを内包したより上位の概念と考えられている。
具体的な分野としては、主に研究・開発・設計段階である「オフライン」と製造段階である「オンライン」で構成されている。オフライン品質工学の中心となるのはパラメータ設計と呼ばれるもので、有効な効果とノイズの比を表すSN比を尺度として、最良のSN比を持つ設計条件を直交表を使って探す。
オンライン品質工学は、製造工程でのバラツキを解消するために、不良品の発生率ではなく、管理コストと品質損失のバランスを図る手法を用いる。マツダはオンライン品質工学を導入して成果を上げた。
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