田口玄一博士が半世紀をかけ独力で開発した品質工学の手法であり、「バラツキの少ない安定した製品を設計・開発段階で作る手法」のこと。一般的に品質工学のオフライン品質工学のことを示し、製品が市場に出たときのことを考慮した機能性の評価を行うという点が従来の品質管理との違いである。欧米では「Taguchi Methods」と呼ばれている。
機能性の評価とは、多くの品質特性を1つ1つ評価するのでなく、製品やシステムの本来の機能を評価することである。顧客の使用環境の違いが製品の働きにどれだけ影響するか、バラツキの程度をSN比という測度で表す。
品質特性の多くは弊害項目や使用条件差に類する項目であり、いずれも本来の働きが変化したりバラつくことによって生じる。機能が十分に発揮されていないことが本質的な問題であり、逆に機能性が優れていれば必然的に複数の品質特性も改善される。
タグチメソッドでは、機能性の改善に使用する道具として直交表を用いる。直交表は機能性の改善に効果のある複数の要因について、すべての組み合わせを実験するのではなく、一部のみを実験することでその信頼性を確保する実験計画法に基づいているが、これをさらに発展させたものがタグチメソッドで、製品技術の限界を短期間で評価し、開発効率の著しい向上と大幅な開発期間の短縮を図る。
タグチメソッドは日本より海外での評価が高く、田口玄一博士は不振にあえいでいた1980年代のアメリカ製造業の復活に寄与した人物とされ、1997年には全米自動車殿堂入りした。日本人では、本田宗一郎氏、豊田英二氏に次いで3人目である。
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