モノづくり工程にて徹底的にムダの排除を行うことにより生産性の向上を図る方式のこと。トヨタ自動車の仕事術そのものである。
トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏が発案した「ジャストインタイム」という考えを引き継ぎ、2代目社長の豊田英二氏の下、大野耐一氏が独自の方法論としてまとめ上げた。1970年代のオイルショック以降、無駄を省く仕組みとして国内で注目を集めた。現在では世界中にその名が知られており、製造業以外の業種でも、業務改善を図る活動として多くの企業で導入されている。
トヨタ生産方式の手法はジャストインタイムと自働化という2つの手法を基本にして発展した。
ジャストインタイムは当初、「スーパーマーケット方式」と呼ばれて昭和29年に導入された。これは米ロッキード社のジェット機組み付けに採用された方式を参考にしたといわれている。現在使われている「かんばん方式」はジャストインタイムを実践するための手法で、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」作る。例えば自動車の組立ラインでは、必要な部品が必要なときに必要な量だけ、その工程に到着していなければならない。これをトヨタ生産方式では、かんばん方式により自動化することで、後工程が前工程から必要なものを引き取るという後工程引き取り方式で実現している。
もう1つの柱は自働化である(“動”ではなく、にんべんの付いた“働”の字を当てることに注意)。製造工程で使用する機械設備に、異常が発生すると自動的に停止する仕掛けを実装し、異常が発生するとアンドンを点灯して担当者が対応に駆けつける。人間が作業をする組み立て工程などでは、標準作業から外れたら作業者自身がラインを停止して対応に当たる。そして監督者が再発防止策を標準作業に組み込む。こうした“改善”を行うことで、不良品の発生を抑える。これがトヨタ流の「品質は工程で作り込む」ことである。
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