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» 2007年09月28日 00時00分 公開

PTCとエアバス、戦略的提携関係の強化を発表:エアバスが選択した設計データ管理ツールとは?

エアバス社は新規航空機の開発プロジェクトにおいて、大規模なPLMの導入を決めた。選ばれたツールとは?

[上島康夫,@IT MONOist]

 PLM(製品ライフサイクル管理)ソリューション製品を提供するPTCジャパンは2007年9月27日、欧州航空機メーカーのエアバス社と米PTCが戦略的提携関係を強化すると発表した。以前よりPTCのPLMソリューション製品群「Windchill」(ウインチル)を活用していたエアバス社は、今後複数年にわたる新規航空機の開発プロジェクトにおいて、大規模なPLMの導入計画を策定するという。PTCは研究開発組織がこれを支援する。

 航空機の製造では、数千社にも及ぶ世界各地のサプライヤと提携し、数百万点もの部品を調達し組み立てる。このため膨大な設計データを効率的に管理し、海外のサプライヤと綿密なコミュニケーションを図る必要がある。また安全基準のハードルが高く、製造した部品の不具合情報や設計変更といったデータは、数十年にわたって正確に管理しなければならない。

 PTCの社長兼CEO、リチャード・ハリソン(C. Richard Harrison)氏は「グローバルに事業を展開する製造業各社は、革新性、製品バリエーション、早期の市場投入といった顧客ニーズ対して、無駄を省きしかもコスト効率よく応えねばならないという課題に取り組んでいる」としたうえで、航空機メーカーなどが複雑化するアウトソース先やサプライヤを含めた開発環境の中で、製品データやプロセス管理を実現するツールとして「PTCのWindchillは高度に加工された複雑な製品の管理をする信頼の置けるソリューションとして実績を重ねている」と述べている。

Windchillのビューアー機能によるエアバス社製航空機の3Dデータ Windchillのビューアー機能によるエアバス社製航空機の3Dデータ

 Windchillはインターネット・ベースの分散設計環境を前提としたPLM製品で、製品ライフサイクル全体を通じてすべての製品コンテンツとビジネスプロセスを管理するもの。CADデータ、イラストレーション、技術資料などの製品コンテンツをセキュアなリポジトリで一元管理し、データの重複や不備、手動でのデータ転送に伴うエラーなどを排除できるという。最新バージョンは2007年9月24日にリリースされた9.0で、設計エンジニアと製造エンジニアが同時進行で製品設計と製造プロセスを定義できるモジュール「Windchill MPMLink」などの新機能が追加されている。

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