Solid Edgeのモデリングが進化したシーメンスPLMソフトウェアの新製品発表

» 2008年05月21日 00時00分 公開
[小林由美,@IT MONOist]

 シーメンスPLMソフトウェアは2008年5月20日(米国時間)、「シンクロナス・テクノロジ」を初めて実装した3次元CAD「Solid Edge with Synchronous Technology」を米国ボストンで5月20〜21日に開催中の年次業界アナリストイベントにて発表した。発売時期は、米国では今夏を予定しているが、日本版については未定だ。

 シンクロナス・テクノロジなら、履歴ツリーやデータ形式に依存しない修正が可能だという。しかも履歴は旧バージョン同様に存在する。

 パターンにおける1つの形状の一部や位置を修正すると、ほかのパターンにも自動で反映される。パターンの1つだけ元の形状を保ちながら修正したい場合、修正したくない部分に寸法を付加しロックしておけばよい。また、対照形状は対照コマンドで作ったフィーチャでなくとも自動認識でき、片方の形状の一部を修正すると、対応する形状も自動追従する。この場合もパターン同様、追従させたくない場合は寸法拘束でロックすればよい。

シーメンスPLMソフトウェア マーケティング担当 グローバル・バイスプレジデント ブルース・ボース氏

 またフィーチャの部分的なコピー&ペーストが可能だ。コピーした形状をライブラリに保存しておき、必要なときに取り出して貼り付けられる。フィーチャのコピー&ペーストは他ベンダが提供するCAD製品のデータや中間ファイル形式でも実行可能だ。

 また今回からGUIがMicrosoft Office 2007仕様となった。ここでも「誰もが使いやすい環境」を追求したという。

 これらの機能により「当社でテストしたところ、旧バージョンで60分かかった修正が、5秒で終わるようになった」と同社 マーケティング担当 グローバル・バイスプレジデント ブルース・ボース(Bruce Boes)氏は話す。

フィーチャの一部分をコピーしてライブラリに保存、再利用が可能になった

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