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» 2008年07月07日 11時00分 公開

第19回 設計・製造ソリューション展レポート(前編):技術伝承のトレンドは動画!? ツールも多種多様に (3/3)

[上口翔子,@IT MONOist]
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万人向けの伝承ツールで、2007年問題も解決

 テクノツリーは、教育教材や技術伝承の作成ツール「MasTree PRO」を出展した。2007年問題をはじめとするベテラン技術の空洞化や新しい人材の育成など、今後の企業経営における課題解決に不可欠となる技術伝承、人材育成を支援する。

 編集作業はドラッグ&ドロップのみ。あらかじめ用意されているテンプレートに沿ってファイルを追加しながら説明文章を入力する。レイアウトは一から自分で作成することも可能だ。追加できるファイルは、動画や静止画に加え、Flashなどのアニメーションも対応しているという。

写真10 写真10 MasTree PRO 編集作業の流れ

 紙での資料もPDFファイルなどに電子化することで、動画や静止画の参考資料として張り付けることが可能だ。PDFファイル以外にも、ワード、エクセル、パワーポイントが対応している。

 完成したデータは、画面左側のページ一覧から見たいものをクリック。必要なものだけ見るのもよいし、順番に見てもよい。作業工程のポイントごとにページ分けをしている。

写真11 写真11 静止画、アニメーション表示画面

 静止画はクリックすると拡大表示する。動画はサムネイル上になっており、クリックで再生する。表示サイズも設定可能だ。また、印刷機能では印刷場面を設定するスケールが付いている。

 「従来は多機能だが複雑な性能のものが多く、使いこなすまでに時間かかってしまうという声を聞きました。当社の製品は、多くの方が使用できる操作性を求めました。また、Wordデータなど以前作成したデータも一緒に扱うことができるので、従来のデータを生かしながら、新たなデータも加えていただけます」(説明員)。

 今後加えたい機能について伺うと、

 「現在、画面上で静止画を編集する機能は付いていますが、動画も対応させるという案が出ています。デフォルトで付属するか、オプション機能として加えるかは未定です」(説明員)。

関連リンク:
テクノツリー

――「なぜ、3次元CADなのか」SolidWorks 2008でその疑問を解決

 ソリッドワークス・ジャパンは、ブース内のメインステージにて「設計者のためのよりよいモノづくり環境とは」をテーマにSolidWorks 2008を利用した製品開発のデモンストレーションを交えたプレゼンテーションを開催。ブースではSolidWorks 2008の3次元CAD「SolidWorks」、設計者向けCAE「COSMOS Series」、類似形状検「3DSearchIT」の最新バージョンを展示していた。

 「従来の2次元CADによる機構検討では図形のコピーやパターン作成などに時間が取られていましたが、SolidWorks 2008では、構想設計を進めながら3次元モデル作成できるなど、より設計にフォーカスした機能を搭載しています。設計者の方はSolidWorks 2008を使用していただくことで、これまでCAD作成に取られていた時間を省き、より本来の設計に専念できる環境をご提供します」(説明員)。

 SolidWorks 2008では、設計する製品の標準部品シンボルに加え、過去に蓄積してきたブロック要素の構想段階での再利用が可能になった。DWGファイルなど、社内にある2次元データを取り込み、3次元モデルを作成するという機能を標準搭載している。

 また、駆動部分のコンポーネントは設計のどの段階でも軸構成や下部動作まで確認でき、詳細設計やほかの設計者とのチーム設計がスムーズに行えるという。

 さらに、オンラインコンテンツを利用した購入部品のアセンブリも可能だ。SolidWorksの3次元データは世界中で流通しているため、サプライヤーが提供する部品は、SolidWorksを起動していれば、ネットワークを介しその場で必要な部品データをダウンロードできる。

 オンライン上から取り込んだデータはSolidWorksのネイティブファイルとしてダウンロードできるため、通常の部品データと同様にドラッグ&ドロップでアセンブリを作成できる。全体のアセンブリが完成すると、製品に要求されている強度がクリアされているかどうか、設計検証を行う。

 SolidWorks 2008は、寸法や比較交差情報を3次元モデルに直接与えるDimXpert機能を搭載している。寸法の過不足や公差の指示漏れも瞬時に確認でき、3次元モデル上に作成した寸法情報は従来の2次元図面でも展開できるという。

 実際の現場では、部品のバラツキを考慮して組み立て時に狙いどおりの寸法が得られるように適切な公差を指示する必要があるが、SolidWorks 2008では、これらの寸法情報を基に、アセンブリ環境で公差解析を実行する。

 また、同社のCAE製品「COSMOS」も完全統合されている。解析に必要のない小さなゲートや形状を一時的に抑制できるという。解析に必要な材料特性は、前回使用した設定内容をドラッグ&ドロップのみで再利用でき、材料特性値はSolidWorksデータベースの値を基に解析を実行することで、部品の安全率、最大応力、ひずみなどを確認できる。


 引き続き、DMS展2008レポート(後編)では、CAEゾーンとラピットプロトタイピングゾーン内のブースを中心にご紹介する。(後編に続く)

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