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» 2009年07月22日 00時00分 公開

モノづくりインフラを支える技術たち・その2DMS2009 イベントレポート(3)(2/2 ページ)

[原田美穂,@IT MONOist]
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モノづくり情報流通規格 標準化の動き

 EDIなどを含む、企業間のデータ連携ではSOA(Service Oriented Architecture)と呼ばれるシステム構成を取ることが多い。

 接続時に利用する通信方法や、データの受け渡し形式などをあらかじめ統一しておくことで、難しいシステム改修を行うことなく、スムーズに必要な情報だけを取引先に提供できるようになる。

 相手先企業からの情報が、社内システムを参照する場合と同じように社内で利用できるようになるため、在庫状況などの情報を紙や人の手を経由せずに取得できる。

 一般に、こうした情報の流通にはXMLと呼ばれる規格が用いられる。XMLには、医療・金融・会計など、さまざまな業界向けにサブフォーマットがある。この中で製造業向けサブフォーマットを策定している団体の1つが「ものづくりAPS推進機構(APSOM)」だ。

 APSOMは、XML情報の標準化活動を行っている非営利の国際コンソーシアムであるOASISに加盟するNPO法人で、オープン標準化組織であるPSLXフォーラムの運営をしている。

 発注先のシステムと直接接続できないために、わざわざ図面や指示書などを別途作成したり、受発注のための書類をおこす、といった作業に手間がかかり苦労されている読者も多いのではないだろうか。

 PSLXのような標準規格に対応していれば、各社製品間で確実に情報を連携できるようになる。この規格と仕組みが広く流通することで、受発注や工数見積もり、日程調整など、生産現場の多くの工程が自動化できるようになる。

 PSLXフォーラムには、三菱電機、富士通、横河電機、日揮、日立東日本ソリューションズ、新日鉄ソリューションズ、東洋エンジニアリング、デンソーエスアイほか、多数の企業が参加しており、各社製品間での、モノづくり情報流通のための規格策定を進めている。現在、PSLXバージョン2が公開されており、システム開発者向けのドキュメントがWebサイト上から誰でも閲覧できるようになっている。

会場では「ITカイゼン用ソフトウェア」として各種ツール群が無償で配布された。現在、これと同じものがWebサイト上からダウンロードできるようになっている
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