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» 2009年08月03日 11時00分 公開

国内外の3次元測定機が集合第20回 設計・製造ソリューション展レポート(4)(2/2 ページ)

[小林由美,@IT MONOist]
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多くの3次元測定機とCADが対応

 三井造船システム技研の販売する「MetrologXG」は、3次元モデルデータを基にして、3次元測定機の計測プログラムが自動生成できる。また座標データや穴径や深さなどがCADデータと測定データがリンクできる。世の中に普及するさまざまな測定機が対応しているうえ、マルチCAD対応にもなっている。今回は3次元測定機「DuraMax」とMetrolog XGとの連携のデモ展示を行った。

写真5 写真5 MetrologXGの画面

 同社はCNC3次元測定機用5軸スキャニングヘッド「REVOプローブシステム」と3次元測定機測定機「Crysta-Apex C 900 シリーズ」の組み合わせによる5軸測定の実演を行った。プローブが、指揮者が指揮棒を振るように自由に動く。「このようなシリンダの内部のような入り組んだ部分などにもプローブが届きます」(説明員)。3次元測定機はレーザープローブにも対応している。

写真6 写真6 5軸測定の実演

 ほかミツトヨやクリアフォーム社の3次元スキャナーの実演も行った。

 同社は、測定データ管理や品質管理などのサービスも行っている。

大物測定の世界

 大きな部品は、当然それなりに測定範囲が広くなる。だからといって、人の命を預かる部品の精度は損ないたくない。自動車や航空機などの大きな部品(大物)を測定するための装置では、さまざまで個性的な工夫が凝らされている。ここではその一部を紹介する。

 ケン・オートメーションは検査・計測装置を輸入・販売している。同社は独ブロイクマン(breuckmann)社の3次元計測システム「Navi Scan」を展示。同システムは、3次元スキャン装置「breuckmann stereo SCAN」と計測ナビゲーション装置「Metronour DUO」とで構成され、大物部品の計測作業を得意とする。スキャン装置の位置をナビゲーション装置が2台のCCDカメラでモニターしていくため、常に絶対値での座標取得ができ、計測用マーカーを付けずに効率的な連続測定ができる。

写真7 写真7 naviSCAN

 この装置のプロジェクターが縞パターンの光線を発射し、測定物の反射光をCCDカメラがスキャン。得られたデータを基に3角測量によって形状認識していく。スキャン装置は測定物の条件により、プロジェクタに対するCCDカメラの角度や位置の調整が可能で、溶接されたナットの中心割り出しや勾配のついた穴の測定がしやすくなっている。

写真8写真8写真8 写真8 プロジェクタが出す縞光線:だんだんと細やかな縞になる

 計測データは3次元モデル化でき、設計モデルデータとの比較も可能だ。ロボットに同システムを付けての自動測定もできる。

 同システムは自動車部品などのリバースエンジニアリングや品質管理などで多く使われている。


ボーイングの設計製造でも使用されているトラッカー

写真9 写真9 API レーザートラッカー T3

 TACCは大物部品測定に適した3次元測定システムを展示。コントローラ、「API レーザートラッカー T3」、プローブスキャナ「API Ic360」の3点を組み合わせ測定することで、大物部品の非接触測定を可能にした。「APIのレーザートラッカーは、飛行機(ボーイングなど)の開発ではメジャーな存在です」(説明員)。

 多数の点群データを一気に取得するため、パッチで重ねて3次元形状を作成していく必要がないので、重ね合わせた際の誤差の心配がなくなるという。測定精度は0.15mm程度とのことだ。測定範囲は40m程度。

 同システムは、コンパクトかつ校正が容易で、持ち運びができることも利点だという。

写真10 写真10 TACCの3次元測定システム実演


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