日産自動車とGE社、スマートグリッドを用いたEV充電インフラの開発で提携

» 2010年04月28日 00時00分 公開
[Automotive Electronics]

 日産自動車と米General Electric(以下、GE)社は2010年4月、スマートグリッド(次世代送電網)を用いた電気自動車(EV)の充電インフラの共同研究を行うと発表した。

 共同研究の期間は3年間。研究の拠点はそれぞれに持ち、GE社は同社の研究開発部門であるGE Global Research社(ニューヨーク州ニスカユナ)に、日産自動車は日産テクニカルセンター・ノースアメリカ社(ミシガン州ファーミントンヒルズ)に置く。両社が研究を行うのは、次の2つのテーマである。1つは、EVに充電済みの電力を家庭やオフィスビルに供給するシステム。もう1つは、大規模な電力供給網を用いたEVへの充電である。

 スマートグリッドは、先進的な機器/通信機能/制御技術を用いて、家庭/ビル/電力網などのさまざまな規模で効率的な電力需給を行うというもの。日産自動車とGE社は、このスマートグリッドと、EVへの充電やEVからの電力供給とを連携させる技術を「スマート充電技術」と呼んでいる。両社は、2つのテーマに関する共同研究を進めることにより、スマート充電技術の確立を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.