GSユアサなど4社、EV用リチウムイオン二次電池の二次利用事業の実証実験を開始電気自動車

「i-MiEV」で使用したリチウムイオン二次電池を二次利用する事業のモデルケースとして京都市のローソンで実証実験を開始した。

» 2011年01月27日 18時17分 公開
[佐々木千之,@IT MONOist]

 GSユアサ、三菱商事、三菱自動車工業、リチウムエナジー ジャパンの4社は、三菱自動車の「i-MiEV」で使用したリチウムイオン二次電池の二次利用事業のモデルケースとして、1月26日に京都市南区のローソン吉祥院里南店で、実証実験を開始したと発表した。1年をめどとして、リチウムイオン二次電池の二次利用によるエネルギーコスト低減と電池資源の有効利用を通じた環境負荷低減効果を検証する。

 実証実験ではGSユアサが開発した、太陽電池で得た電力をリチウムイオン二次電池に充電し、その電力を使ってEVに急速充電する「PV-EVシステム」を活用する。i-MiEVはリチウムエナジー ジャパン製リチウムイオン二次電池「LEV50」を搭載(容量16kWh)しており、PV-EVシステムの二次電池部分にEV使用済みのLEJ50を利用する。設置する機器はGSユアサ製EV用急速充電器「EVC-20KD」1台、i-MiEV1台分のLEV50とGSユアサ製パワーコンディショナー内蔵の蓄電池盤、太陽電池(店舗の屋根に設置)。余剰電力はローソン店舗の証明などに使用する。

 実証実験における確認内容は、システム全体の実用性、リチウムイオン二次電池の二次利用品の技術的検証、太陽電池発電電力のEVへの充電効率、コンビニエンスストア設置時における充電待ち時間に対する利便性など。

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