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» 2011年04月18日 13時19分 公開

福島原発から学ぶ、トラブル三兄弟甚さんの「想定内だぜぃ!トラブルは」(2)(2/3 ページ)

[國井良昌/國井技術士設計事務所(Active Design Office),@IT MONOist]
良

甚さん、甚さぁ〜ん! 嫌なことに気が付いてしまいました。それは、福島原発、特に最も気になるプルサーマルの3号機は、「新規君」「トレードオフ君」「変更君」……全てを含んでいますよ!


甚

実験室からそのまま造ってしまったような気がするぜぃ。……、いや! いけねぇ、いけねぇ! 今の段階で、オレサマのような下町職人に口出しは禁物! 専門家に任せるしかねぇよなぁ?


良

甚さん! でも、すごいですね! トラブルの98%が「トラブル三兄弟」に潜在していたんですね。そこから、うまく抽出すればいいのですね。


甚怒

そうだ。しかしそれは、職人による「匠のワザ(1)」だから、マスターするには訓練が必要だ。次に、もっとレベルの高い「匠のワザ(2)」のことも教えてやっからよぉ、覚悟せい! 分かったら、「はい!」と言え!


良真剣

はい! ハイ! こんな僕にも、「匠のワザ(2)」を教えてくれるんですか? ワクワクドキドキ……。


甚

そんじゃ、行くぜぃ! それはよぉ、「インタラクションギャップ」つってなぁ……。


インタラクションギャップに潜むトラブルを探せ

 「インタラクションギャップ」とは、「複数以上の要因間に、トラブルが潜在する」という意味です。

 今からちょっと難しい「匠のワザ(2)」に挑戦してみますか?

 ここでいう、「要因」と「要因間」とは、以下の例があります。

  1. 機械屋と電気屋とソフト屋:欠陥商品、社告・リコール
  2. アメニティー街における人間と回転ドア:ドア挟まれ事故、死亡事故
  3. こんにゃくゼリーとその容器:幼児やお年寄りの窒息事故
  4. HV車のエンジンとモータとブレーキ:追突事故、大規模リコール
  5. アクセルとフロアマット間:アクセル戻らず、一家4人、激突死
  6. 洗濯用の洗剤とトイレ用洗剤:「混ぜるな危険!」の塩素ガス発生


 これだけで、「インタラクションギャップ」を理解できるかと思います。

良

1〜6の事例で、何となくですが、理解できてしまいました。要因間にトラブルが潜んでいるってことですね。僕には、4、5、6の事例が分かりやすいです。


甚

さすがに富士山麓大学の院卒じゃねぇかい。浅い理解なら早い! そんじゃ、「インタラクションギャップ」の単語がほんのり理解できたら、次は、「4Mで切る」という言葉を理解しろ!


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