拡張バス搭載・省電力CPUボード「Armadillo-460」登場、アットマークテクノ柔軟な機能拡張が可能に

アットマークテクノは、組み込みプラットフォーム「Armadillo-400」シリーズの最上位機種に当たる拡張バス搭載・省電力CPUボード「Armadillo-460」を開発した。

» 2011年05月10日 12時44分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 アットマークテクノは2011年5月10日、フリースケール・セミコンダクタの「i.MX257(ARM9、CPUクロック400MHz)」搭載の組み込みプラットフォーム「Armadillo-400」シリーズの最上位機種「Armadillo-460」を開発し、同日より開発に必要なケーブル類などを同梱した「Armadillo-460ベーシックモデル開発セット(型番:A4601-D00Z)」の先行予約を開始した。発売は7月13日で、開発セットの価格は4万4100円(税込)となる。

 Armadillo-460は、同シリーズの既存ラインアップ「Armadillo-420/440」との間で拡張インタフェースや動作するソフトウェアなどが共通化されており、開発資産を流用することが可能だという。

拡張バス搭載・省電力CPUボード「Armadillo-460」 画像1 拡張バス搭載・省電力CPUボード「Armadillo-460」

 また、従来のArmadillo-400シリーズにはなかった拡張バス(PC/104拡張バス互換モード/ダイレクトCPUバスモード対応)が搭載されている点が大きな特長となる。PC/104拡張バス互換モードでは、市販のPC/104拡張ボードを接続して、モーター制御やA/D変換などに手軽に対応でき、ダイレクトCPUバスモード(CPUバスに直接信号接続し、高速アクセスが可能なモード)では、より高速なデータ伝送が可能だという。さらに、タッチパネル液晶インタフェースを搭載している他、動作時の消費電力も1.2Wと省電力設計で、スマートグリッド時代に欠かせない「スマートメーター」などの産業用の組み込み機器の量産にも適しているとのこと。

Armadillo-400シリーズのハードウェア互換性(拡張インタフェース部) 画像2 Armadillo-400シリーズのハードウェア互換性(拡張インタフェース部)

【Armadillo-460の主な特長】
 ・ARM9(Freescale i.MX257、CPUクロック400MHz)搭載
 ・128Mバイト RAM、32Mバイト フラッシュメモリ搭載
 ・Linuxプリインストール(Android、Windows Embeddedにも対応可能)
 ・拡張バス搭載(PC/104拡張バス互換モード、ダイレクトCPUバスモード対応)
 ・USB、LAN、シリアルインタフェース、SDスロット搭載
 ・タッチパネル液晶インタフェース搭載
 ・無線LANモジュール「Armadillo-WLAN」併用で無線LAN対応が可能
 ・消費電力1.2W程度の省電力設計、スリープモード搭載
 ・動作温度範囲−20〜+70℃対応

 なお、2011年5月11〜5月13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「第14回 組込みシステム開発技術展(ESEC2011)」において、Armadillo-460を展示する予定だという(スズデンとの共同ブース[西9-1])。

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