生産準備工程の同時立ち上げを促進するTecnomatix 10UIの利便性も向上

生産ラインシミュレーション向けソフトウェア「Tecnomatix」に新版が登場。Teamcenterとの統合、HD PLMのコンセプトに即したUI設計の見直しがポイントだ。

» 2011年10月18日 18時49分 公開
[原田美穂,@IT MONOist]

 シーメンスPLMソフトウェアは2011年10月17日、同社の製造工程シミュレーションソフトウェア「Tecnomatix」の最新版「Tecnomatix 10」を発表した。

 Tecnomatixは、製造装置などの3次元CADモデルを基に、製造工程を検証するソフトウェア。シーメンス製を含む主要な制御装置にも対応しており、ライン立ち上げ前に精度の高い検証が行える。量産向け設備や組み付け方法の検証を行いながら製造工程も同時に進められるため、量産品の素早い市場投入に貢献する。

 今回発表された新版では、関連情報が分かりやすいフォーマットに変更するなどのUI変更が行われているという。また、Tecnomatixが持つ製造プロセスに関する情報をTeamcenterに統合、シングルソース化を実現しており、両システムが同一データを参照できるようになっている。製造機器の制御プログラムについては、実機と仮想環境間をインタラクティブに行き来しながら検証できる仕組みを用意しており、仮想環境下で信頼性のある性能検証を進められるとしている。また、同一のデータセットを使って時間駆動型シミュレーション、イベント駆動型シミュレーションの両方を検証できる点も利点となっている。

図 Tecnomatix 10の画面例(「Tecnomatix 10の新機能ファクトシート」掲載の図版から引用)

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