連載
» 2012年01月26日 11時34分 UPDATE

Windows Embedded Standard 7概論(8):WES7 Tips − Windows PEをカスタマイズするには? (2/2)

[中田佳孝(安川情報システム),@IT MONOist]
前のページへ 1|2       

(5)起動時にバッチファイルを自動実行する設定を行う

 Windows PEのデフォルト設定では、起動後に「System32」フォルダ内にある「Startnet.cmd」スクリプトが実行されます。

 このスクリプトは、「Wpeinit.exe」を呼び出し、プラグアンドプレイ(Plug&Play)デバイスのインストールなどを行います。

 自動実行したい処理をこのスクリプト(Startnet.cmd)に追記します。今回は以下の通り、「test.bat」を、Wpeinitの記述以下に記載しています。


Wpeinit
test.bat
「Startnet.cmd」の追記例

※注1:パスが通っていないフォルダのファイルを処理する場合は、フルパスで記載してください。なお、Windows PE起動後のシステムルートのドライブレターは、デフォルトでは「X:(Xドライブ)」となる点に注意してください。

※注2:「Startnet.cmd」の編集は、管理者として実行したエディタで行ってください。管理者として実行していない場合は保存に失敗してしまいます。


(6)「boot.wim」への変更をコミットしてアンマウントする

 設定は以上で完了です。次に、以下のコマンドを実行して、「boot.wim」への変更をコミットし、マウントを解除します。

> DISM /unmount-wim /mountdir:c:\Work\WinPETest\Temp /commit

※注3:エクスプローラやエディタで、マウントフォルダ内のディレクトリやファイルにアクセスしていると、アンマウント処理が失敗します。エクスプローラなどがマウントされたディレクトリやファイルを開いていない状態でアンマウントを実行してください。


(7)Windows PEイメージのブートメディアを作成する

 カスタマイズしたWindows PEイメージが完成したので、ここからはそのイメージを含むブートメディアを作成します。なお、本稿では、DVD-Rをブートメディアとします。

 まず、ISOイメージを作成します。「Windows PE Tools Command Prompt」内で、以下のコマンドを実行してください。

oscdimg -n -h -m -b..\PETools\x86\boot\etfsboot.com c:\Work\WinPETest\ISO c:\Work\WinPETest\WinPETest.iso

 「C:\Work\WinPETest」フォルダ内に、ISOイメージが作成されます。Windows 7標準のツールや、専用DVD書き込みソフトなどを使用して、DVD-RにISOを焼き込みます。

 以上でカスタマイズは終了です。作成したブートメディアで、ターゲットを起動してみてください。以下のように、追加したバッチファイルが自動実行されるはずです(図4)。

実行結果 図4 実行結果


 以上で本連載は終了となります。

 WES7は、最新のデスクトップOSの機能を、容易に組み込み機器に搭載することが可能な魅了的な製品の1つです。「Image Builder Wizard(IBW)」などのツールにより、前バージョンの「Windows Embedded Standard 2009」よりも格段に開発しやすいOSとなっています。

 これまで、WES7に関する基本的な開発方法やさまざまなTipsを紹介してきましたが、これらが少しでも、皆さんの組み込み製品開発の一助になれば幸いです。長期間お付き合い頂きありがとうございました! (連載完)

Windows Embeddedコーナー

Windows Embeddedコーナー
Windows Embedded専門コーナー。Windows Embedded StandardやWindows Embedded Compactをはじめとする「Windows Embedded」ファミリの最新動向や技術情報をお届けします!!

>>コーナーTOPはこちらから


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.