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» 2012年01月31日 12時50分 公開

実践! IE:現場視点の品質管理(10):品質管理に活用される主な統計的手法「特性要因図」 (4/6)

[福田 祐二/MIC綜合事務所所長,@IT MONOist]

特性要因図の作成上の注意

 特性要因図を作成するときの注意事項をまとめると、次のようになります。

(1)特性要因図に書き込む「要因」

 特性要因図に書き込む要因には、温度/圧力/長さ/流量/比重/化学成分などのような、数値で表せる要因と、機械別/直別/作業者別/係別/原料のロット別のような数値で表せない要因があります。

 特性要因図は定性的な表現が多くなってしまうため、対策を誤らないためにはできるだけ定量的に表現することに努めなければなりません。また、影響の比率を線の太さや百分率(%)で表現しておくことも効果的です。

(2)思い付くままに発言する

 関係者全員が集まり、問題を明確に説明してから、思い付くままに発言してもらう。この際、発言内容を否定しないこと、発言者の直接的な意思を尊重することなどが大切です(5W1H、ブレーン・ストーミング法)。

(3)依存関係が明確になる木にする

 要因の羅列ではなく、要因の間の相互関係や因果関係が明確に分かるように、幹/大枝/中枝/小枝/梢のように整理しながら特性要因図にまとめてください。

(4)誤差を考慮する

 特性にバラツキを与える要因として、測定方法の誤差、サンプリング誤差、測定者の誤差、測定器の誤差なども考える必要があります。

(5)課題解決の意見を広く集めて結論を求める

 対象としている問題がどうすれば解決するかに重点を置いて、関係者の意見を集めて整理し、結論付けていくことが大切です。

(6)常識にとらわれない

 問題解決の糸口は、従来は無視していたような要因の再検討によって得られることが多いものです。常識と思われていることや因習にとらわれないように注意することが必要です。

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