農業も需給計画に即した適切な経営に向けて――「AgriSUITE」の無償試行始まる製造ITニュース

販売計画や生産計画向けのソリューションを多数提供している日立東日本ソリューションズが、自社のノウハウを生かし、農業事業者向けのソリューションを試行。経営革新の波が製造業だけでなく農業にも広がる。

» 2012年02月23日 12時00分 公開
[原田美穂,@IT MONOist]

 日立東日本ソリューションズは2012年2月22日、農業事業者向けの販売・生産情報の一元管理向けのWebアプリケーション「AgriSUITE」の無償試行を開始した。

 日立東日本ソリューションズは、製造業向けに販売管理や生産管理、販売計画・生産計画システムを提供してきており、サプライチェーン管理に関するノウハウの蓄積がある。今回のAgriSUITEではこれを農業の分野に適用させる試みとなる。AgriSUITEは農業向けの経営指導を行っているアグリネットワークとの共同研究により、農業経営独自のノウハウを盛り込んでいる。

 AgriSUITEの情報は複数の生産者、流通小売関係者などの間で共有できる仕組み。価格変動の大きい農作物では、生産物の価格が市場の需要動向に大きく左右されるため、コスト管理や出荷調整などが難しいことが少なくない。AgriSUITEを活用することで、生産者は、注文情報を基にした販売計画から生産計画を立案したり、日次での収支把握などが可能になるとしている。

製品機能イメージ 製品機能イメージ

 AgriSUITEは現在、生産者の経営支援システムとして宮城県の農業法人などを含む20のユーザーが試験導入を進めている。日立東日本ソリューションズでは、随時フィードバックを反映させながら、日本各地の農業法人に展開していくとしている。

関連ホワイトペーパー

経営 | 製造業 | 生産管理 | Webアプリケーション


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.