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» 2012年05月24日 10時25分 公開

Android技術者認定試験「ACE」ドリル(12):Androidの開発機能 (2/2)

[奥 崇(elan),@IT MONOist]
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解答

演習1:答え(2)

 演習1は、Eclipseで利用するAndroidアプリケーション開発用のプラグインを問う問題です。正解は、(2)の「ADT(Android Development Tools)」となります。

 これは単純に知っているかどうかを問う問題ですので、“ADT=(イコール)Eclipseのプラグイン”だと覚えてしまいましょう。その他、この単元で登場する略称を持つツールを表1にまとめました。まずは、この表をしっかりと覚えてしまいましょう。


略称 正式名称 機能概要
AAPT Android Asset Packaging Tool zip(apk)の中身の操作
ADT Android Development Tools Android開発用のEclipseプラグイン
AIDL Android Interface Definition Language プロセス間通信のインタフェース定義
AVD Android Virtual Device Androidの仮想マシン
DDMS Dalvik Debug Monitor Service デバッグツール
表1 開発機能の略称(略称を持つツール)

 なお、これらの略称は大文字で書かれることが多いのですが、場合によっては小文字で記載されることもあります。どちらで書かれていても同じものを指しますので安心してください。

演習2:答え(3)

 演習2は、ADTの機能を問う問題です。ADTは、Eclipseのプラグインであり、端的に言えば、Eclipse上でAndroidアプリケーション開発を可能にするための機能を提供するものです。

 ADTができることは、Eclipseを起動すればすぐに分かります。当たり前ですが、ADTを導入していないEclipseではできなくて、ADTを導入したEclipseではできること、それがADTの持つ機能だと理解しください。

 代表的なものとしては、

  • Androidプロジェクトの作成
  • アプリケーションの実行(デバッグも可)
  • AVDの管理
  • リソースファイルの作成、編集支援

が挙げられます。これらの機能については実際にEclipseを動かして、しっかりと理解しておきましょう。

 皆さん、既に正解はお分かりですね。ADTが持っていない機能は、(3)のGoogle Play(旧:Android Market)へのリリースです。Google Playへのリリースは、Googleが提供しているWebアプリケーションで行います。

演習3:答え(4)

 演習3は、9-patch画像に関する問題です。ご存じの通り、Android端末の画面解像度は製品によって千差万別です。アプリケーションを開発する際、世の中にある全ての解像度に適した画像を提供できれば、当然きれいなUI(User Interface)を保てますが、現実的ではありません。ただ、そうは言っても、1つの画像のみを用意しただけでは、例えば画面が横長の端末の場合、画像が横に間延びして表示されてしまうなど非常に不格好になってしまいます(特に、画像の中に文字が入っている場合は……)。

 そのような時に利用するのが、9-patch画像です。9-patch画像は、画像の外枠1ピクセルを設定用の領域とし、この領域を黒く塗ることで設定を行います。画像の左と上の端1ピクセルで“拡大範囲”を設定し、画像の右と下の端1ピクセルで“コンテンツの範囲(=伸ばしたくない部分)”を設定します。なお、後者の設定はオプションとなります。

 この「外枠1ピクセル分だけ画像を大きくして」「設定領域を黒く塗る」という作業は、Android SDK同梱の「Draw 9-patch」ツールを用いることにより、GUIで設定することが可能です。ちなみに、Draw 9-patchツールではなく、他のツールを使って設定しても構いません。

 9-patch画像の用途としては、特に引き延ばしの対象になりやすいボタン画像に有効です。一方、アプリケーション用のアイコンは、正方形で決まっていますので、利用することはありません。よって、正解は(4)となります。


演習4:答え(1)

 演習4は、「Zipalign」の機能を問う問題です。これは完全に知識問題となります。正解は、(1)のapkファイルの最適化です。

 Androidアプリケーションは、apkファイルと呼ばれるZIP形式で作成されたアーカイブファイルとして取り扱われます。Zipalignは、このAndroidアプリケーションファイルの整列(アライメント)を行い、実行時のRAM使用量を減らす効果をもたらします。

 なお、Android 1.6以上、かつADT 0.93以上ではapkファイルの作成時に、自動的にZipalignが適用されるようになっています。そのため、実際の開発では、Zipalignツールを手動で使うことはないのですが、「ACE(OESF Authorized Certification Engineer for Android)」対策としては、ここで説明した程度のことはきちんと覚えておきましょう。



 以上でAndroidの「開発機能」の単元は終了です。今回紹介した内容ですが、Android技術スキル標準「ATSSAndroid Technical Skill Standard)」においては重要度の低い項目ばかりです。ですので、対策としては、その中でも重要度が高い「ADT(Android Development Tools)」のみをしっかりと学習しておき、それ以外は機能説明ができる程度で問題ないでしょう。

 さて次回は、Androidの「デバッグ機能」について学んでいきます。ご期待ください! (次回に続く)

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