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» 2012年07月12日 16時20分 公開

DMS2012レポート(2):グローバル化・効率化・標準化を支える技術を歩く (2/2)

[原田美穂,@IT MONOist]
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ConMas i-Reporterはワークフロー機能などを強化

 シムトップスが展開しているクラウド帳票サービス「ConMas i-Reporter」も、使い勝手が向上していた。2011年のDMS展では、手書き文字認識やタブレット端末機能をフルに活用した点に注目が集まったが(関連記事)、今回出展していたものは、よりワークフローを意識した帳票としての機能が強化されていた。

 作成者・更新者情報や、承認プロセスの取り込みの他、Excelのような簡単な表計算がその場で実行できる機能が追加されている。出先での見積もり作成の場面などを想定しているという。

承認プロセスも登録できるように
タブレット端末の帳票システム上で、直接数値を入力、計算された数字が登録できる

2次元バーコードによる設備保全支援

 富士通ブースで参考出展されていたのが、この「AR点検サポート」だ。

 2次元バーコードを使ったARは珍しくないが、これを設備保全の場面で活用しようというものだ。

 製造設備の配管などにあらかじめ2次元バーコードを付けておけば、タブレットなどの端末をかざすと、作業指示が示されるようになっている。写真では、バルブの操作手順が示されている。設備保全の場面で活用すれば、現場で作業指示を確認しながらメンテナンスができるようになる。

 「保全の現場で、不慣れな作業者がいたとしても、AR端末で指示をその場で確認できれば、ミスを減らせると考えている」(説明員)

で、インドのモノづくりは?

重工業系企業の発展

 隣接する機械要素技術展に出展していたインド企業を紹介しよう。率直にいうと、出展インド企業の規模感はさまざまといったところ。マイペースなブースから趣向を凝らしたブースまで、バラエティ豊かだった印象だ。

 中でも大きな展示を行っていたのが、インドの重工業企業で、既に世界各地に拠点を持つバーラト重電機(Bharat Heavy Electricals Limited:略称BHEL)だ。

 もともとがインド国営のインフラ系の製造業であり、インド国内の発電プラントの多くを同社の設備で賄っている。

 展示ブースは同社事業をパネルで紹介するシンプルなものだったが、一部、同社製品の模型も配置されていた。下記写真は、貫流超臨界蒸気発生器の模型だ。貫流超臨界蒸気発生器は、主に水を高温であたためた蒸気を動力とした発電タービンを指す。高圧のガスを通す複雑な配管が必要な設備だ。写真は660MWの発電能力を持つ設備の模型だという。

BHELが展示していた貫流超臨界蒸気発生器の模型 ヘッドフォンを装着するとガイダンスが流れるようになっていた

 同社は、国営企業らしく、世界各国の電機・重工業メーカーと技術パートナーになっており、日本では日立が技術支援を行っている。この他、米国General Electricや、ドイツSiemensとも技術パートナーになっているという。

 現在のインドのモノづくりは間違いなく同社などの重工業系企業がけん引しており、歴史的に見ても重工業産業・技術の発展が今後の同国製造業の技術的進展を後押しすることになるだろう。今後、強力なライバルとなっていくだろう同国の今後の技術力を占う上で大いに参考になる展示だった。



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