医療従事者に限定したデジタルサイネージ、廣済堂と医療情報基盤300床以上の病院がターゲット

廣済堂と医療情報基盤は、医療従事者を対象とした病院内でのデジタルサイネージ事業「医療デジタルサイネージ」の正式運用を開始。病院経営・業務の改善にデジタルサイネージを活用する。

» 2013年03月08日 16時45分 公開
[西坂真人,MONOist]

 廣済堂と医療情報基盤は2013年3月8日、医療従事者を対象とした病院内でのデジタルサイネージ事業「医療デジタルサイネージ」の正式運用を開始した。「医療従事者向けのデジタルサイネージ事業は日本初」(同社)。

 「院内の情報伝達・共有」と「情報開示の手段」をデジタルサイネージで行うことで病院の経営および業務の改善を進めることができるという。主に300床以上の病院を対象にデジタルサイネージ機器を設置。病院内の業務情報のほか、医療関連企業や一般企業などが提供する医療情報の配信を行う。「医療デジタルサイネージ」の主な事業内容は以下の通り。

  1. 病院内の医療従事者のみ立入可能なエリア内にデジタルサイネージを複数台設置。
  2. 経営情報や病棟稼働状況、医療安全情報といった院内で共有するべき情報を配信・発信することで、医療従事者の情報共有およびコミュニケーションを活性化。
  3. 病院情報とともに医療施設や医療従事者を対象としている企業に対して配信枠を販売。
photo サービスの概要
photo 設置エリアおよびモニター配置例

 医療情報基盤では2010年6月から医療従事者間の情報共有を目的とした試験運用および研究・改善の取り組みを実施。2013年1月時点で、全国16の病院で試験運用導入され、さらに25病院での設置が決定(2013年3月時点)。今後は2013年6月末までに100病院、2014年3月には約400病院での設置を計画しており、2015年度に約50億円の売り上げを目指しているという。

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