累計販売台数500万台の内訳に見る、トヨタ製ハイブリッド車の知られざる歴史：最初に発売したのは「プリウス」じゃない!?（1/2 ページ）

　トヨタ自動車は2013年4月17日、ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が、2013年3月末時点で512万5600台（プラグインハイブリッド車の「プリウスPHV」を含む）となり、500万台を突破したと発表した。

　1997年発売のハイブリッドマイクロバス「コースターハイブリッドEV」と初代「プリウス」以降、約15年半で500万台を達成したことになる。ちなみに、10万台突破が2002年3月、50万台突破が2005年10月、100万台突破が2007年5月、200万台突破が2009年8月、300万台突破が2011年2月、400万台突破が2012年4月となっている。100万台を突破するまでに約10年掛かったが、その後は200万台までに2年3カ月、300万台までに1年半、400万台までに1年2カ月、500万台までに1年と順調に売れ行きが加速している。

トヨタ自動車のハイブリッド車の累計販売台数。赤色で示したのが国内累計販売台数、青色で示したのがグローバルでの累計販売台数である。 出典：トヨタ自動車

　同社は、2013年4月時点では、約80の国と地域で、ハイブリッド乗用車を19車種、プラグインハイブリッド車を1車種販売している。2012年のハイブリッド車の販売比率は、グローバルで14％、国内で40％に達している。さらに、2015年末までに、グローバルで新型のハイブリッド車を18車種投入し、販売地域も拡大させる方針である。

車種別の販売台数ランキングで「プリウス」「アクア」に次ぐNo.3は？

　ハイブリッド乗用車の車種別の累計販売台数も公開されている。表1は、各車種を累計販売台数の多い順に並べたランキングである。1位は、ハイブリッド車の代名詞となったプリウスである。国内、海外とも、全体の半分以上を占めた。2位は、2012年度の国内自動車販売台数でトップとなった「アクア」が入っている。3位に入ったのは、北米市場におけるトヨタ自動車の主力中型セダン「カムリ」のハイブリッドモデル。高級車ブランド「レクサス」で累計販売台数が最も多いのは、北米市場で人気の高いSUV（スポーツ多目的車）である「RX400h／RX450h」だった。