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» 2013年07月04日 12時00分 公開

3Dプリンタと3つの誤解DMS/M-Tech2013取材レポート(3/3 ページ)

[小林由美,MONOist]
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スペックを把握して、うまく使い分けしよう

 3Dプリンタは、まず個人向け(パーソナル)と業務向けを区別して考えなければならない。個人向けと業務向けは値段の差と同様に、機能差も大きいことをよく理解し、メリットを判断するべきだ。個人でも手が届く価格の3Dプリンタは、当然ながら、機能もそれなりということだ。ただし、くれぐれも「使えない」ということではない。

 また同じ業務向けでも、機能のレベルに幅があったり、造形手法がさまざまであったりするので、予算や目的に合わせて使い分けるのがよい。ハイレベルで滑らかな造形を望めば、やはりそれなりの投資が必要だ。

 設計・製造現場の活用について、幾つかの3Dプリンタ関連メーカー、代理店が共通して提唱しているのが、「スペックによる使い分け」だ。例えば、「とにかく形、感じを検討したい」企画・コンセプトの段階でローエンド機種を活用し、「部品詳細を詰めたい」設計段階ではミッドレンジ〜ハイエンド機種、最終製品作りではハイエンド機種を活用するなどだ。

ハイエンド製品の造形物は、機能試作までできる(3D Systemsブース)

 モノづくりの初学者の教育向けとしては、個人向け機種も有効だろう。3次元ツールの販売とコンサルティング事業など行うケイズデザインラボでは、インターンの教育で3D Systemsの「Cube」を活用している。

3D Systemsによる個人向け3Dプリンタ「Cube」の展示

 またFabCafe、ケイズデザインラボ、3D Systems代理店のイグアスは、3Dプリンタショールーム「Cube」(3Dプリンタとたまたま同名)を共同運営している。同ショールームのイベントやワークショップでは、3Dプリンタ体験の機会を多数設けている。参加者は個人であったり、メーカーの設計者であったりするが、ワークショップの目的に応じてローエンド機種、ハイエンド機種を使い分けているそうだ。

 ストラタシスもまた、設計・製造において「Mojo」「FDM」「Objet」などグレードや手法の異なる機種の使い分けがベターだと説明する。ちなみに同社は、2013年6月20日に米国で個人向け3Dプリンタを販売する「MakerBot」の買収を発表しているが、この製品はMojoよりももっと気楽に使う感じになるのだろう。

さまざまなスペックの3Dプリンタで出力した造形サンプルを並べたストラタシスブース

 なお、DMS会場でストラタシス・ジャパン(ストタラシスの日本法人)の代表取締役社長 エリック・ゴギー氏に買収の一件について尋ねたところ、まだ具体的な方針など決まっていないとの回答だった。またMakerBotのCEO ブリ―・ペティス氏は米国ニューヨーク州で開催された記者発表で独立運営継続の方針を強調していた。

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