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» 2013年10月07日 12時45分 公開

CEATEC 2013:CEATEC JAPANに見る農業の未来、「モノづくり」としての農業にご注目! (2/2)

[三島一孝,MONOist]
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新たに農業支援システムを提供するデンソー

 デンソーは2014年に農業支援システムの提供を開始する。同社のセンサー技術や生産制御技術などを利用し、ビニールハウス内の温度や湿度、風向きなどを検知し、遠隔操作により効率的・安定的な野菜の栽培を実現する。現在は愛知県豊橋市で実証実験を行っている他、協力農家で20件程度の実証を行っているという。


デンソー デンソーの農業支援システムの模型。温度や湿度、風向きなどを検知し、遠隔操作により効率的・安定的な野菜の栽培を実現する

 デンソーは各種センサーの他、制御装置「Profarm Controller」を提供。その他の部分を農業資材関連企業と協力することで補い、農家に対し総合的なソリューションとして提供していくことが特徴だ。「センサー技術や制御技術で同分野でも強みを発揮できると考えている。価格は未定だが、2年で投資を回収できる程度の価格にするつもりだ。農業支援システムを導入することで収穫量は1.5倍、作業効率が3割アップすると試算しており、導入効果を示せるようにしていく」とブース担当者は語っている。

“経験と勘”をデータ化する

非破壊検査により「おいしさ」などを数値化 非破壊検査により「おいしさ」などを数値化

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、「IT融合による新社会システムの開発・実証プロジェクト」を紹介。同プロジェクトはミネラルセンサーにより土壌の情報を収集し、データによる作物の出来・不出来の予測を実現。非破壊検査による野菜の選別なども組み合わせ“経験と勘”ではなくデータに基づいた農業運営ができるようにするもの。

 会場では、トマトの非破壊検査を行うデモを行った。「農業の品質向上だけでなく、おいしさなどが数値化できることで、品質ごとに売り先を変更するなど、販路戦略にもつなげられる」(ブース担当者)。

植物工場に集まる注目

 これらの他にもCEATEC JAPANでは、農業強化に活用できる技術やソリューションなどが紹介されていた。農業強化の観点からICTを活用しようとする動きは活発化している。その一方で、国内工場の海外移転などの遊休設備を生かす意味でICT関連企業が植物工場や農業分野に直接参入しようという動きも増えつつある(関連記事:「植物工場」はシャープの目指す「違う未来」になりうるのか――中東で実証実験)。「農業とICTの接近はどこまで進むのか」「ICTは本当に農業を救えるのか」に注目が高まっている。

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