「SCF」と「計測展」を同一会場で開催、「モノづくり」に焦点SCF2013

「システム コントロール フェア(SCF)2013」と「計測展 2013 TOKYO」が、2013年11月6〜8日に東京ビッグサイトで行われる。今回は2つの専門展示会が同一会場での開催となり、統一コンセプトとして「オートメーションと計測の先端技術が集う」を掲げた。共同で企画した基調講演/特別講演やアトリウムステージなどを通じて、「日本のモノづくり」に焦点を当て最新の情報を発信していく。

» 2013年10月10日 12時30分 公開
[馬本隆綱,MONOist]
同一会場で開催される「システム コントロール フェア(SCF)2013」と「計測展 2013 TOKYO」

 「システム コントロール フェア(SCF)2013」と「計測展 2013 TOKYO」は、2013年11月6日〜8日に東京ビッグサイトで行われる。今回は2つの専門展示会が同一会場での開催となり、統一コンセプトとして「オートメーションと計測の先端技術が集う」を掲げた。

 開催に先立ち、主催者である日本電機工業会(JEMA)/日本電気制御機器工業会(NECA)および日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、2013年10月9日に合同記者発表会を行い、両展示会の開催概要などを説明した。会期中は共同企画した「基調講演/特別講演」や「アトリウムステージ」などを通じて、「日本のモノづくり」に焦点を当て最新の情報を発信していく予定である。

 SCFは、FAや産業分野における制御システム/機器およびソフトウェアなどを中心とした専門展示会で、今年のテーマは「ひとへ、地球へ、未来へ、ものづくりイノベーション」。一方、計測展は、計測・制御の先端技術を紹介する専門展示会で、「計測と制御で創る未来の地球」を今年のテーマとしている。

 両展示会は、前回の2011年に同時開催・相互入場を行った。今年はさらに一歩進め、東京ビッグサイト西1・2ホールを使い同一会場での開催となる。主催者によれば、外国人や学生の集客にも力を入れ、両展示会で5万人の来場者を見込んでいる。両展示会では「安全」「安心」「省エネルギー」などをキーワードに、これらを一層高めていくための新技術や新製品/システムが一堂に展示される予定だ。

「システム コントロール フェア(SCF)2013」と「計測展 2013 TOKYO」の開催概要 (クリックで拡大) 出典:日本電機工業会/日本電気制御機器工業会および日本電気計測器工業会

 SCF実行委員会の委員長を務める三条寛和氏は、「モノづくりの現場で必要となるソリューションは、FAとPA(プロセスオートメーション)にまたがる共通点がある」と話し、SCFと計測展を同一会場で行うメリットとして、「来場者にはそれぞれの強みを生かした提案を行うことが可能となる」点を挙げた。SCFと計測展の共同企画に関しては、計測展 2013 TOKYO実行委員会の委員長を務める高野宏氏がその詳細を説明した。共同企画としては「基調講演・特別講演」、「ラウンドテーブルセッション」、「アトリウムステージ」、「学生コーナー」などが用意されている。

SCF実行委員会の委員長を務める三条寛和氏(左)と計測展 2013 TOKYO実行委員会の委員長を務める高野宏氏(右)
SCFと計測展の共同企画概要 (クリックで拡大) 出典:日本電機工業会/日本電気制御機器工業会および日本電気計測器工業会

 基調講演は2テーマが用意されている。11月6日は「ものづくりの現場からの提言」と題して、コマツの会長を務める野路國夫氏がコマツの成長戦略を語る。11月7日は内閣府総合科学技術会議で常勤議員を務める久間和生氏が「日本の科学技術イノベーション戦略」と題して、産学連携へのメッセージを込めて取り組むべき課題などを述べる。また、特別講演は3テーマを予定している。その1つが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でイプシロンロケットのプロジェクトマネージャを務める森田泰弘氏による特別講演で、11月8日に予定されている。

 ラウンドテーブルセッションでは、業界を代表する5人の識者が登壇し、「人・匠」と「機械・ハイテク」を対比させ、そこから見える「日本のモノづくりの未来」を導いていく。アトリウムステージでは、「産業ロボット」や「人材育成」、「高齢者の安全安心」など6テーマを掲げ、直感的なビデオ映像とトークで、「オートメーション」や「計測」、「制御技術」が社会生活にどのように貢献しているかを分かりやすく紹介する。

 さらに今回注力している企画の1つが「学生コーナー」だ。学生コーナーには全国の大学/高専より14研究室が参加し、研究成果を披露する。優れた研究成果に対してはアワードを設け表彰する予定だ。未来のモノづくりを支えていく大学/高専および学生とのかかわりを一層深めていく。


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