連載
» 2013年11月05日 10時00分 公開

PLCの国際標準プログラミング入門(1):IEC 61131-3とPLCopenの目的とは (3/3)

[松隈 隆志 PLCopen Japan代表幹事/オムロン,MONOist]
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日本での普及状況

 欧州で販売されているPLCは、ほぼ100%がIEC 61131-3に準拠しています。北米トップのロックウェル・オートメーションも準拠製品を販売しています。欧米ではIEC 61131-3が主流であるのに対し、アジアでは普及が遅れているように感じます。日本においては今でも半分以上のユーザーが「ラダー言語主体」の従来型プログラミングツールを使っています。

 しかし、長く続いた円高の影響を受け、下記のように状況は変わりつつあるように思います。

  1. 国内のエンドユーザーが高性能・高品質の欧州製機械を購入するようになり、現場の担当者が欧州製PLCの習得を余儀なくされた
  2. 海外に生産拠点を移す機械メーカーやエンドユーザーが増え、現地での“調達性”や“エンジニア確保”のためにIEC準拠PLCを選定するようになった
  3. IEC準拠PLCを国内で販売するベンダーが増えた(オムロンを含め10社以上)

 アベノミクス効果により円高は解消されてきましたが、これからは機械メーカーを中心に輸出が増加し、日系メーカーにとっても、現地産のPLCあるいは国際標準PLC(IEC準拠)を指定されることが多くなると予想します。従来型プログラミングツールに慣れ親しんだエンジニアがIEC 61131-3を使いこなせるようになるには多少の時間(スイッチングコスト)が必要です。しかしながら、一度マスターしてしまえばその後のアプリケーション開発は格段に楽になるはずです。

 従来型のPLCを使っているエンジニアの皆さんが、本連載をきっかけにIEC 61131-3準拠のPLCに興味をもっていただければ幸いです。

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