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» 2013年11月21日 10時00分 公開

モーションセンサーで組み込み機器はどう変わる?(3):「非接触操作だけじゃない」――魔法のような“体験”を創り出すモーションセンサーの可能性 (2/4)

[茂出木裕也(東京エレクトロン デバイス),MONOist]

2.デジタルサイネージ分野での活用

 デジタルサイネージ分野におけるモーションセンサーデバイスの活用事例もたくさんあります。おそらく現時点で、モーションセンサーデバイスが商用利用されている事例は、デジタルサイネージ分野が最も多いのではないでしょうか。

 ネクストシステムの「Virtual Fashion」は、モーションセンサーデバイスを活用した仮想試着のコンテンツです。カメラに写った利用者の体に合わせて、衣服の3Dデータをリアルタイムでフィットさせてデジタルサイネージのディスプレイ上に表示します。

 仮想試着系のコンテンツは、Kinectが登場した早い段階から、多くのデモや試作が登場してきました。しかし、このVirtual Fashionは、生地の素材や重さも物理シミュレーションされており、よりリアルな仮想試着を実現しています。例えば、体を曲げたり、よじったりといった動作(ポーズ)にも自然に追従し、360度くるりと回って、着用イメージを確認することが可能です。


 ちなみに、このシステムは「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)にある新アトラクション「レディキティハウス」の「ドレスタワー」に導入され、サンリオキャラクター「キティちゃん」のドレスを仮想的に試着できるそうです。ファンにはたまらない演出に違いありません。興味のある方は現地で体験してみてください。

ドレスタワー(1)ドレスタワー(2) 図3(左)図4(右) 「サンリオピューロランド」の新アトラクション「レディキティハウス」では、サンリオキャラクター「キティちゃん」のドレスを仮想試着できる ※画像クリックで拡大表示


 デザイニウムが手掛けるKinectコンテンツは、「ビーミングライフストア by BEAMS」に導入され、既に多くの店舗で稼働しています。ディスプレイの前を通過した人の頭の上にマークを付けて注目してもらい、ディスプレイの前に人が立つと撮影モードに切り替わります。ポーズに合わせていろいろなマークが付く演出があり、撮影後はQRコードが表示され、スマートフォンなどのカメラで読み取ると、撮影した写真の専用ページにアクセスできます。設置店舗は、デザイニウムのKinect事例ページから確認できます。

デザイニウム 図5 「ビーミングライフストア by BEAMS」に導入されたデザイニウムのKinectコンテンツ
参考リンク:
デザイニウム Kinect事例

 また、同じくデザイニウムの「えがおdeクーポン」は、その名の通り、笑顔になるとクーポンがもらえる新感覚のクーポン配布型サイネージです。Kinectのフェイストラッキング機能を応用し、笑顔のパターンをリアルタイムに解析して笑顔を認識します。これは「人の動き」の検出以外でモーションセンサーデバイスを活用した面白いコンテンツではないでしょうか。複雑な操作は必要なく、「笑う」といった人間の自然な動作で操作できる点は、NUIを実現している事例ともいえるでしょう。

デザイニウムの「えがおdeクーポン」 図6 デザイニウムの「えがおdeクーポン」について

 デザイニウムのKinect事例ページでは「えがおdeクーポン」のデモ動画を見ることができます。



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