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» 2013年12月18日 10時00分 公開

3D CAD&3Dプリンタで機構を作る(2):ミニチュア折りたたみイスの3次元モデルを作ろう (4/4)

[志田穣,MONOist]
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造形された時、部品同士がくっつかないようにする

 CADの世界では「0タッチ」(部品間の距離が0mm)していても、別ボディ、別部品として認識させることが可能です。しかし3Dプリンタで作ってみると、0タッチしている箇所はくっついた状態で造形されます。つまり、別々の部品になりません。

 今回使用する予定の3Dプリンタ の「Cube」は解像度が0.2mmということですので、部品間が接している(あるいは動いた時に接する)箇所については、最低0.2mmオフセットします。図31の、青くハイライトされた合計6カ所です。

図31 造形時の接着を防ぐオフセット処理

イス左半分の形状を作る

 ここでようやく、対称形状作成に入ります。CREATEメニューの「Mirror」(ミラー反転・複写)を使います。対称形状の基準平面として、YZ平面を表示させます。

 Objects(対象)として3つのボディを選択し、Mirror PlaneとしてYZ平面を選択すると、下図のように完成形がプレビュー表示されます。

図32 Mirror操作:左半分が表示されている!

 Mirrorを実行すると、左側の形状が作られ、イス全体の形状が完成します。BROWSERで確認すると、Bodiesフォルダの下にMirror Groupが存在し、その中に3つのボディが格納されていることが分かります。

図33 完成形状とBROWSER表示(単一パート)


 次回は、複数ボディの状態の3次元モデルをアセンブリ化してSTLデータを作成します。さらにそれを3DプリンタのCubeで造形します。(次回に続く

Profile

志田穣(しだ みのる)

大学院工学研究科卒業後、IT企業を経てPLMベンダーに就職。在職中10数年に渡り、製造業(自動車関連、電機精密系)顧客を対象に機械系ハイエンド3D CADの販売促進、コンサルティングを行う。PLMベンダー在職中より、本業の傍ら一般/学生向けに3次元CADと3Dプリンタの世界について啓蒙活動を推進。



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