東芝、発電事業の中核モノづくり拠点が完成――海外拠点の司令塔としての役割も製造マネジメントニュース

東芝は、発電システム事業の主要拠点である京浜事業所内で建設を進めてきたグローバルエンジニアリング・製造センターが完成したことを発表した。

» 2014年02月06日 14時30分 公開
[MONOist]
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 東芝は2014年2月6日、発電システム事業の主要製造拠点である京浜事業所(神奈川県横浜市)内で建設を進めてきたグローバルエンジニアリング・製造センターが完成し、稼働を開始したことを発表した。

 新センターは東芝のエネルギー事業の中核拠点と位置付けられ、火力・水力・再生可能エネルギーなどのエネルギー関連機器の開発・設計などを行う「グローバルエンジニアリングセンター」と、グローバルでモノづくりを展開するために海外拠点を指導・支援する「グローバル製造センター」の、2つの機能を備える。

新センター

 新センターでは、最先端のICTを活用し、エンジニアリング、製造、調達などの機能を集約。これにより、国内外拠点とのコラボレーションおよびコミュニケーションを促進し、エンジニアリングの品質や生産のスピードの向上を図るという。

 建物には免震構造を採用した他、津波を考慮した高床設置の非常電源を設置し事業の継続性(BCP)を強化。また、最新のBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)や省エネ設備を導入し、エネルギー使用量を2014年度(2015年3月期)目標で2012年度(2013年3月期)比33%削減する予定だとしている。

 同社では今後、国内外の拠点と新センターとの連携を深め、発電事業におけるグローバル展開を加速する方針だという。

新センターの概要 新センターの概要(クリックで拡大)

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