IEEE802.11ac Draft2.0対応、サイレックスの無線LANモジュールMEDTEC Japan 2014

サイレックス・テクノロジーは、IEEE802.11ac Draft2.0対応の無線LANモジュール「SX-PCEAC」を展示した。大容量のデータをワイヤレスで高速に伝送することを可能とする。同社は国産メーカーとして、高い品質の無線LANモジュールを供給してきた。生体計測機器分野においても多くの導入事例を持つ。

» 2014年04月15日 10時45分 公開
[馬本隆綱,MONOist/EE Times Japan]

 サイレックス・テクノロジーは、医療機器設計/製造の総合展示会「MEDTEC Japan 2014」(2014年4月9〜11日、東京ビッグサイト)において、IEEE802.11ac Draft2.0対応の無線LANモジュール「SX-PCEAC」を展示した。大容量のデータをワイヤレスで高速に伝送することを可能とする。

 SX-PCEACは、5GHz帯域を利用した次世代Wi-Fi規格に対応しており、データ伝送速度が最大1.3Gビット/秒と高速である。チップセットはクアルコム・アセロス製の「QCA9880」を搭載している。ホストインタフェースはPCI Express mini card v1.2に対応している。また、3×3 SU-MIMO対応とすることで、更なる高速化と安定化を可能とした。

IEEE802.11ac Draft2.0対応の無線LANモジュール「SX-PCEAC」の外観

 SX-PCEACの消費電流は、送信時が最大950mA、受信時は370mA(代表値)である。動作温度範囲は0〜60℃。外形寸法は29.9×50.8×4.0mmで、重さは7.3gである。商品化は2014年5月になる見通しだ。また、無線LANドライバはLinux版を用意している。

 サイレックス・テクノロジーは、プリンタやスキャナなどのオフィス機器から産業用ロボット、医療計測機器などのネットワークを構築するための無線LANモジュールを供給している。「国産メーカーとして、高い品質の製品を供給してきた。特に、心電図や透析装置、血中酸素計など生体計測機器分野におけるワイヤレス製品の組込み実績では世界でもナンバーワンである」(説明員)と話す(関連記事:米国で育てた医療向け無線事業を逆輸入するサイレックス )。


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