在席管理やO2Oへの活用も――iBeacon搭載「スマート座布団」着座時間をスマホでチェック

キーバリューは、感圧センサーとiBeaconモジュールを内蔵した「スマート座布団」を開発した。価格は未定だが、量産時には1枚1200〜2000円になる見込み。

» 2014年04月28日 10時18分 公開
[MONOist]

 キーバリューは2014年4月25日、感圧センサーとiBeaconモジュールを内蔵した「スマート座布団」を開発したと発表した。価格は未定だが、量産時には1枚1200〜2000円になる見込み。

 「スマート座布団」は、設置した椅子や畳の上に人が座ると、センサーが重みを感知し、スマートフォンやタブレット端末にiBeaconの電波信号を送信するデバイス。スマート座布団が感知した着座情報を基に店舗の空席状況を把握したり、自分が普段どれほど席に座っているかライフログに活用したりと、個人/法人問わずさまざまな利用法が期待できる。


「スマート座布団」(画像左)、本体に重みが加わるとセンサーが反応し、あらかじめ登録したスマートフォンやタブレット端末に信号を送る仕組み(画像右)

 スマート座布団に採用されているiBeaconは、低消費電力の近距離無線技術「Bluetooth Low Energy(BLE)」を用いた米Apple社の通信仕様で、数cm〜数十mの近距離にあるiOS端末にデータを配信できるのが特徴だ。プッシュ型の情報提供サービスやO2O(Online to Offline)など幅広い分野での活用が期待されている。

 例えばスマート座布団を設置した座席にどのぐらいの人が着席しているのかを可視化し、曜日・時間ごとの来客頻度や顧客の平均滞在時間、回転率の分析が可能となる。さらに混雑/空席状況をWebサイトなどで公開すれば、顧客は空席のある店舗に足を運び、また店舗側にも着座した人にクーポンを配布するようなO2Oでの活用も考えられる。


スマート座布団の設置イメージ(画像左)、着座情報を基に、店舗の空席状況をWeサイトなどに公開する(画像右)

 キーバリューでは、スマート座布団専用のスマートフォンアプリも公開予定で、同アプリを使って毎日自分がどのぐらいの時間、どの椅子に座っていたのかを記録する、ライフログとしての活用も提案している。アプリでは、スマート座布団に座った時間をタイムカードのように記録できる仕組みが用意されており、仕事時間や勉強時間、食事時間をチェックして、生活サイクルの把握や生活習慣改善を支援するとしている。

スマート座布団専用アプリの利用イメージ

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