ビッグデータ分析とウェアラブルで保守業務効率化――富士通、浄水場で実証実験FAニュース

設備の操作履歴や稼働ログ、モーターの回転数、水圧などの情報を基に、機器故障の予兆検知がビッグデータ分析によって可能かどうかを調査する。

» 2014年05月15日 10時35分 公開
[MONOist]

 メタウォーターと富士通は2014年5月12日、富士通のビッグデータ分析とウェアラブルデバイスを用いた設備保守点検業務の実証実験を、5月後半より福島県会津若松市の滝沢浄水場にて開始すると発表した。

 実証実験では、水道設備の稼働データや各種センサーから収集したデータを分析。設備の故障予兆検知による予防保守実現を目指して実用性を検証する。

 具体的には、設備の操作履歴や稼働ログ、モーターの回転数、水圧などの情報を基に、機器故障の予兆検知がビッグデータ分析によって可能かどうかを調べる。また、過去の気象データと水質データの相関関係を分析し、水質を予測し、薬剤投入コストの削減が可能かも検討するという。

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 また、設備保守点検作業に新たにヘッドマウントディスプレイとウェアラブル入力デバイスを取り入れ、保守点検業務の効率化や信頼性の向上が図れるかも検証の対象にする。さらに熟練作業者の点検作業をヘッドマウントディスプレイに搭載されたカメラで録画。技術伝承に活用できるか評価するとしている。

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 実施期間は2014年5月後半から2014年12月末まで。

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