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» 2014年05月29日 10時00分 公開

「IoT」の“カタチ”が見えた・分かった!? ――産業や社会を革新する技術たち組み込みイベントリポート【ESEC2014】(3/4 ページ)

[佐々木千之,MONOist]

IoT向けソリューション製品を多数披露――アドバンテック

 2〜3年前からIoTに力を入れてきたというアドバンテックは、IoT向けに製品化したソリューションを多数そろえていた。

 その1つが、ESEC2014の開催初日(2014年5月14日)に発表したばかりの新製品「UTX-3115」だ。インテルと共同開発した屋外/産業用IoTゲートウェイ製品で、手のひらサイズのコンパクト設計が特徴だ。デュアルコアの「Atom E3826」を採用し、HDDも搭載可能。USB 3.0やHDMI、COMポートなどを備えつつ、ファンレス構造となっている。


UTX-3115 アドバンテックのIoT向けネットワークソリューション。中央の黒い小型筐体が新製品「UTX-3115」だ

 この他、小型ボード規格「UTX」準拠の製品や、アドバンテックが提唱する拡張インタフェースコネクタ「MI/O」を搭載したボードをアピールしていた。これまでアドバンテックは、x86系CPUを中心に製品を出してきたが、これからRISC系CPUを乗せた製品も徐々に出していくとのことで、幾つかの製品を展示していた。

RISC系ソリューション 2014年から日本市場向けに投入するというRISC系ソリューション

Linux超高速起動ソリューションの新機能を訴求――リネオソリューションズ

Warp!! リネオの「Warp!!」による起動時間とコア数のグラフ。I/Oを取り合う形になるため、コア数と起動時間は直線的には縮まらないが、1コアに比べれば大きく向上する ※画像クリックで拡大表示

 組み込みLinux開発に関する多数のソリューションを抱えるリネオソリューションズは、Linux超高速起動ソリューション「Warp!!」の展示を前面に訴求していた。

 最新の「Warp!! 5.0」では、システムの立ち上げ時に読み込むスナップショットイメージを複数のイメージに分割して保存。それらをマルチコアCPUを使って複数へ移行して読み込むことで、従来よりも起動時間を短縮させた。

 システム構成にもよるが、展示ブースで披露されたデモでは、電源オンから2.63秒で起動していた。この時間にはブートローダの立ち上がり時間とレジューム時間も含まれていて、実際のイメージロード時間は1.27秒ほどだという。Warp!! を使わなければ14秒くらいかかるということなので、6倍近く速くなっている計算だ。

 また、「Warp!! 3.0」までは、2つあるスナップショットイメージを切り替えるためには、一度リセットする必要があったが、Warp!! 5.0では、カーネルが動いている最中に別のスナップショットをロードできるようになり、2つのシステムを簡単に切り替えできるようになった。

Warp!! アットマークテクノの「Armadillo-440」と梅澤無線電機の3G通信モジュール「3G-FARM」に、「Warp!!」を組み合わせたソリューション。Armadilloの電源は完全にオフにし、3G-FARMは待機状態から電話をかけることで、2.82秒でシステムが起動する

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