ヤマハ発動機、ステッピングモータ使用の単軸ロボットと専用ポジショナを発売FAニュース

単軸ロボットは可搬質量が大幅に向上し、最大46?を達成。専用ロボットポジショナはモータ駆動回路の改良により高速・高出力化した。

» 2014年06月02日 07時30分 公開
[MONOist]

 ヤマハ発動機は2014年5月29日、ステッピングモータを使用した単軸ロボット“TRANSERVO(トランサーボ)シリーズ”の新製品「SG07」と、TRANSERVO専用ロボットポジショナの「TS-SH」を発売した。

 TRANSERVOシリーズはステッピングモータを使用し、コストパフォーマンスに優れた単軸ロボット。今回発売するSG07は、56モータの採用とテーブルスライドの剛性向上により、可搬質量が大幅に向上。スライダタイプ最大の可搬質量46?を達成している。

 また、TRANSERVOスライダタイプの既存機種と比べ最高速度が最大30%向上した。さらに、ボルトを2本外すとモータユニットが簡単に取り外せる構造のため、モータ交換作業が容易にでき、生産ライン復旧までの時間短縮が見込める。

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 一方、TS-SHは、オプションのバッテリーを追加すると原点復帰が不要になり、電源投入から設備稼働までの時間が短縮される。モータ駆動回路の改良でSG07用56モータの駆動が可能となり、既存の機種と比べて高速・高出力化した。

 また、フィールドネットワークのリモートコマンドに、位置データ・速度データを直接指定し位置決め運転する「直接位置決めコマンド」を追加。これにより、データの一元管理と、より簡単な制御が可能になったという。さらに、ゲートウェイ機能を内蔵したことで、1台にネットワークボードを装着して専用のデイジーチェーン結線をすると、最大4台までフィールドネットワーク対応が可能となる。

 価格は、SG07が5万2000円(税別)、TS-SHが2万2000円(税別)。SG07は1500台/年、TS-SHは1800台/年の販売を見込んでいる。

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