アドバンテック、ビジョン検査のための新型PoE/USB3カメラコントローラをリリースFAニュース

光学式自動外観検査(AOI)向けのコンパクトなシステム。最新の第3世代i7/i5/i3 Coreプロセッサをサポートし、それぞれ4つのPoE、または4つのUSB3コントローラを備えている。

» 2014年06月07日 10時00分 公開
[MONOist]

 アドバンテックは2014年5月20日、ビジョン検査のための新型のPoEカメラコントローラ「AIIS-1240」とUSB3カメラコントローラ「AIIS-1440」をリリースした。

 AIISは、Advantech Intelligent Inspection System(アドバンテックインテリジェント検査システム)の略称。パッケージング検査、ラベル検査、ウエハー検査、アライメント検査などを含む光学式自動外観検査(AOI)のためのシステムとなっている。

 AIIS-1240とAIIS-1440は、最新の第3世代i7/i5/i3 Coreプロセッサをサポート。CPU性能が強化され、前世代のプロセッサと比較してグラフィックス性能が50%向上した。いずれも幅232mm×奥行き175mm×高さ70mmとコンパクトで、ケーブル配線もしっかりしている。また、ショートから保護するため、デジタルI/Oインターフェイスに2.25KV絶縁を施している。さらにロック式USB Type-Aポートを内蔵し、クリアランス最長49mmとなっている。

 AIIS-1240は、4つのGbE PoE(パワーオーバーイーサネット)を搭載。IEEE 802.3afに準拠し、最大100mの距離にある各デバイスに最大15.4Wの電力を供給できる。IEEE 1588高精度時間プロトコル(PTP)を備え、GigEビジョンデバイスとの互換性もある。

 AIIS-1440は、各ビジョンチャンネルに専用のUSB3コントローラを4つ備えている。バンド幅が広く、シングルUSBケーブルによって、データと電力の両方を伝送することができる。また、各チャンネルスーパースピードデータレートに対応し、最大5Gbpsでデータ転送が可能。USB3ビジョンカメラとの互換性もある。

 両システムともI/Oインターフェイスが豊富で、PoEまたはUSB3ビジョンチャンネルの他に、40ビットデジタルI/O、USB3.0を4つ、USB2.0を4つ、シリアルポートを6つ備えている。

 価格は、AIIS-1240が20万1200円(税別)、AIIS-1440が18万4700円(税別)。同社では、これらの製品に長期サポートを保証し、アップグレードパスも長期的に利用できるとしている。

photo AIIS-1240
photo AIIS-1440

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.