VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集
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» 2014年07月04日 10時00分 公開

ディズニーの夢と魔法を実現する最新テクノロジーの世界イマジニアによる最先端VR・AR活用(2/4 ページ)

[宮田健(dpost.jp),MONOist]

 Dynamic Environmentは、既にディズニーのテーマパークに展開されている。

 例えば、米国カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド「白雪姫と七人のこびと(Snow White's Scary Adventures)」だ。このアトラクションのオープンは1955年7月17日、ディズニーランドの開園と同時だ。そのクラシックなアトラクションは2010年にリニューアルを行い、細かな環境追加を行っている。これまでの歴史あるセットに対し、高いダイナミックレンジの映写が行える特別なプロジェクターを使い、複数の角度から見ても自然な効果を施している。


白雪姫のセットに対し、水のきらめきや木陰、蝶などの映写を施す 画像3 白雪姫のセットに対し、水のきらめきや木陰、蝶などの映写を施す ※画像クリックで拡大表示

 さらに特徴的な演出が施されたのは、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー(Indiana Jones Adventure:Temple of the Forbidden Eye)」だ。東京ディズニーシーでも同様のアトラクションが存在するが、本家アナハイムのディズニーランドでは、アトラクションの冒頭で3つのゲートが存在し、乗る度にルートが変化するというギミックがある。実際は扇形の壁が都度移動するだけで、全てが同じレール上を動く、ということはディズニーファンにとっては公然の秘密であった。

Wikipedia 参考 「A diagram of the Chamber of Destiny」(出典:Wikipedia

 2013年に行われたアップデートにより、このギミックに大きな意味が付けられた。もともとこの3つのゲートは、それぞれ「若さの泉への入り口」「巨万の富への入り口」「未来が見える能力への入り口」とされていたが、その先にある「マーラ」と呼ばれる魔神の偶像に、ストーリーに合ったプロジェクションマッピングが施されるようになった。

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動画2 インディ・ジョーンズ・アドベンチャーの実際のライド動画。1分26秒あたりに登場するマーラにプロジェクションマッピングが施されている(出典:SoCal Attractions 360)

 Dynamic Environmentは、その他にも規模を問わず多くの場所で利用されている。最近の例としては、東京ディズニーランドのシンデレラ城を舞台に行われるショー「ワンス・アポン・ア・タイム」がある。

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動画3 東京ディズニーランドでスタートしたキャッスルプロジェクション「ワンス・アポン・ア・タイム」の投射テスト映像(出典:TDRofficialchannel)

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動画4 Dynamic Environmentをフル活用したアトラクション「The Legend of Captain Jack Sparrow」(出典:Disney Parks)

動画5 2014年5月にオープンした最新のアトラクション「Seven Dwarfs Mine Train」では、7人のこびとのオーディオアニマトロニクス内部から3Dプロジェクションマッピングを行い、豊かな表情を見せている(出典:Disney Parks)

 この実現においては、複数のプロジェクターを正確に同期させる必要があることや、動きのある物体、さらにはライブアクターの動きにも合わせた投射手法など、課題も多いという。ミネ氏はこのDynamic Environmentという手法を、今後も進化させるとした。

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