連載
» 2014年07月07日 09時00分 公開

実践! IE:磐石モノづくりの革新的原価低減手法(3):革新的原価低減に必要な“ものの見方と考え方”〔後編〕 (4/5)

[福田 祐二/MIC綜合事務所所長,MONOist]

標準時間を設定する際に便利な「標準資料法」

 作業測定を行うための手法として、SW法やWF法など、いくつかの方法があることを説明しました。ただ、日常の業務にこれらの方法をいちいち適用することは現実的ではありません。測定結果は全て標準資料という形にまとめて、これによって速やかに標準時間の設定を行うのが一般的に行われているやり方です。

 標準資料とは、その企業(工場)の多くの仕事に共通してみられる特定の要素作業について動作分析と作業測定をし、その合計時間を収録したものです。例えば、組み立て作業に多く見られるネジ締めという要素作業を、ネジの寸法や締め方などに分類して分析し、その時間を収録しておきます。そうすれば、ネジ締めという作業に関する限り、その都度、測定や分析を行う必要がなくなり、時間測定の手間が省けます。標準資料とは、そういう役目を持った便利なタイムテーブルです。しかし、その作成に当たっては、前もって次の点を考慮しておくことが大切です。

標準資料

 測定したデータは同一作業ごとに分類整理します。例えば、図3に示すように、何種類かの製品の組み立て作業について分析測定を行い、これらの測定データからネジ締めに関するものを取り出して集める。同様に、ラベルを貼り付ける作業だけを集めます。こうした要領で類似作業ごとに測定データを整理しておくと、これらのデータを基礎にして標準化できます。また、目的に応じて取りまとめ単位を変えながら、データ展開を図ることで利便性が向上します。

測定資料の整理手順 図3:測定資料の整理手順(クリックで拡大)

 標準資料のまとめ様式にはいろいろな形式がありますが、その代表的な様式を図4に示しておきましたので参考にしてください。

テーブル形式の標準資料の一例 図4:テーブル形式の標準資料の一例(クリックで拡大)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.